舊富山県氷見ひみ市、富山県西隅にある富山灣をむ都市。　その氷見港●●が、ジュっと音を立て蒸発する。

2085年のビースト侵攻以來、住んでいる人間は1人もいない。　現在は、1人のが氷見ひみ漁港だった所に立っている。

だったというのは、目の前の富山灣と氷見ひみ漁が、消失した為。　業火絢爛ゴージャス・オブ・ヘルファイアの炎に、飲み込まれている。

超高溫の炎により30km圏の海は干上がり、塩の大地を作る。　海水が流し、塩の大地を作っていく。　その塩も蒸発し、高純度の塩を作っていく。

「わぁ、鯛の塩焼きだー」

炎の中を散策中に、見つけた獲に聲を上げる。　聲を上げ近くで塩を割っているのは、朱音あかね副首席。　ゴツンと音がし、塩の塊が割れる。

中から2m程の巨大な鯛が現れる。　ビースト化し、巨大化した様だ。

「割り箸、割り箸無いかな」

「どうぞ、有りますよ」

上空から2本の金屬の棒が、落ちてくる。　朱音は、棒をキャッチしながら降りてくる人を見る。

巨大な観音像に乗った。　金髪と腰までのロングヘアと朱い瞳、桜の髪飾りが目印。　親衛隊隊長、白加奈子びゃくえかなこだった。

「白びゃくえ親衛隊隊長、ご苦労様」

「お疲れ様です。流石ですね、富山まで開放させるとは」

「イヤイヤ、皆が立山に、ビーストを引きつけたから出來たの」

箸を使い、塩を取り中の白を取り、口の中にれる。　塩味と凝された魚の味しさが、朱音の口に広がる。

「おイッヒー」

っと聲を上げほっぺたに手を當てる。　百ひゃくえは、仕方が無いですねという顔をする。

「朱音副首席、で1週間は、この狀況が続くのですよね？」

「ウンそうだよ！此れは、1週間全てを燃やす技」

「移は、出來ないのですよね？」

「出來ない、固定だよー」

「放っておけば、良いよ！」

「ですが、むふ」

百ひゃえの口の中に、鯛の白が突っ込まれる。　流石、親衛隊隊長、じずデータを展開する。

～～データ～～

現在は、富山市周辺は業火絢爛ゴージャス・オブ・ヘルファイアの炎で覆われている。　半徑30kmの超高溫の臺風が滯在している様な狀況。　開放部隊は、高山たかやまを前線基地を作っている。　高山は、先程のビースト鷹ホークの攻撃で焦土化した。

インフラが壊滅している為、黒部ダムを拠點化している。　富山市周辺は、水で流された為、基地化は時間が掛かると判斷。　高山たかやまと立山たてやまの整備が終わるのは、1週間掛かる。

～～終了～～

「フーン、1週間か！大丈夫そうだね」

「ですが、関西勢が火事場泥棒的に、侵攻する可能が有ります」

「福井とか石川を狙ってきそうだもんね」

「岐阜を狙う可能は？」

「低地の水郷地域は編済み、山岳地域には來ないわ」

岐阜は、圧倒的な山岳地域の多い。　北部の平地は高山たかやま盆地しか無い。　南部の濃地域は、名古屋に編されている。

「副首席そうすると、福井側からですね。目的は」

「日本海側の制海権を得るため」

「後は、グンマーへ圧力を加える為」

「西は関西連合、南部の首都圏連合、東の栃木」

「グンマーは圧力をけ続け、崩壊」

「っという訳で、私は関西連合を封じてくる。後は、任せた」

朱音副主席は腳の裏から、炎を吹き出し名古屋の方へ飛んでいく。　殘されたのは、巨大な鯛と観音像に乗った百ひゃえ。

「まだ、魚の塩焼き有るかな？皆に持ってて上げよう」

百は、鯛を観音の1つの手に収め、炎の中めぼしいを探す。　まさに、炎岸えんがん漁業。　良い子は、真似しちゃだめ。　彼達は、グンマーで特別な訓練をけた為に平気なのだ。

何時の間にか、観音は多數の手の中に焼けた魚を持っている。

「さて、私も1度返って、魚を持って帰ろう」

観音蔵は、ドシンドシンと音を立て走り始める。 その様は、炎の観音アシュラの様。

2100年4月17日15時30分　舊富山市及び富山灣が消滅。　半徑30kmは、猛烈な熱風で襲われ生は生きてない。　尚、グンマー親衛隊の夕飯は塩焼きの魚が振舞われる予定。