《俺と彼と小宇宙とが織りす宇宙人とのラブコメ》決著
「アグゥ零式ぃ」
聲の主は月兎だ。
だが、月兎とは言えないような形を象っていた。
2つの長い耳をはやし、全が生的な曲面を多用した真っ白な鎧で覆われている、長い手と足と爪を持った二足歩行の純白の兎だったからだ。
それでも月兎と分かったのは顔にトレードマークである狐の面があったからだ。
「なっ!?」
豚野郎が驚きの聲をだす。
「あーあー。マリスにオシオキ食らっちゃうよぉ。どうしてくれるのかなぁ?テメー」
そう言う月兎の頬にはかすり傷が1つ。
「どうしてお前はそれだけで済むんだ!」
「神のキスのおだよぉ!」
「/////」
機械仕掛けの神が顔を真っ赤にする。
「ふっざけやがってぇ!」
豚野郎が憤慨する。
・・・と、今まで沈黙を守っていたアイツマリスが覚醒する。
「ウォォォォォォリャァァァァァァァ!!!
おんどりゃぁ!てめっ!私のするつー君に何やらかしとんじゃあ!!!!
おどれ覚悟は出來んとんのか?
アァん!?」
乙にあるまじき言葉使いで一気に豚野郎を攻め立てる。
「ひぃっ!?」
「これでも喰らえ!」
マリスは自らの細い腕で地面に落ちてる石を投げつける。その細い腕で投げたと思えないような速度で砲丸と化した石が、球の上でふんぞり返っている豚野郎を襲う。
ガン!
「よっしゃー!ヒィィィィットォォォ!!!」
鈍い音を立てて豚野郎の顔面に石砲丸がヒットする。
「ぎゃあああああああああ!!!
痛てぇ!痛てぇよォ!」
「今よ!つー君!」
「おう!」
月兎はレーヴァテインを構え、すっと相手を見つめる。
そして、一瞬を屈め────
その剎那、月兎が消えた・・・。
そう思った瞬間、球が大きく後ろに仰け反った。
さらに前に転びそうになり、足をつくかつかないかのところで球は橫に吹っ飛ぶ。
はたから見たら球が狂ったようにダンスを踴っているようにしか見えないが、無論そうではない。
月兎が空気を蹴り、ゴム鞠よろしく縦橫無盡に空間を駆け回り、レーヴァテインを振って1つ、また1つと球にを開けていく。
「んっ!なっ!まっ!待って!」
豚野郎が泣きぶ。
だが、そこで止める月兎では無い。
寧ろ、その速さを加速させていた。
そうしてだらけになり見るも無殘な形になった球から豚野郎を出し、マリスと機械仕掛けの神の前に放り出す。その時に両手に創った手錠をかける。
「おい!離せ!」
「嫌だねぇ。お前、機械仕掛けの神がそう言っても離さなかったでしょぉ?
ねぇ、エマぁ?」
「えま?」
首を傾げ、機械仕掛けの神が聞く。
「そう。デウス・エクス・マキナのエクスとマキナの頭文字をとってぇ、エマぁ。
どう?気にったぁ?」
月兎がそう聞くと、機械仕掛けの神改めエマがさながら屈託の無い笑顔で
「うん!」
と答えた。
「ワタシ、生まれて直ぐに神だって解ったから、名前を付けるまもなくんなところに連れ回されちゃったの・・・」
エマはし寂しそうに言った。
「だから、凄い嬉しい!」
今までに見た中で最高の笑顔でエマは言った。
「・・・ヒック、グスッ」
不覚にも泣いてしまった。
こんなに健気で良い子にあんな事にするなんて許さない。許せない。
「ねぇ」
ゆらり、と豚野郎の方をゆっくり向く。
「ブフォッ」
豚野郎が笑う。
「何が可笑しい?」
「ちょっ・・・お前目ェ真っ赤じゃんフッハハハハ」
「だからどうしたぁ?・・・グスッ」
「だってお前っ・・・」
「おい」
マリスが低い聲で豚野郎に迫る。 
「なっ 何かな?マリスたん?」
「どうしてお前は笑う?」
「え?だって・・・」
「・・・れ」
「え?」
「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れェ!
どうしてお前はこんなに小さい子を監したり出來るんだ!」
「だってボクちんは偉いんだぞ?
何をしても許されるんだぞ?
王族なんだからお前らはボクちんの言う事を・・・」
豚野郎の言葉は続かなかった。
何故ならマリスが無言で豚野郎の顔面を蹴飛ばしたからだ。
「何をすっ・・・」
「黙れ!」
「良いぞぉ!マリスぅ!もっとやれぇー!
おろ?」クイクイ
「月兎君、私もやりたい」
「じゃあこれをあげよぉ
はい、メイスぅ」
「ん、ありがとう!
マリス、私も混ぜてー」 
「いらっしゃい」
「ちょっまっ・・・」ゴスッバキッ
ただただ無言で豚野郎を毆る2人。
とても微笑ましい。
一通り毆って気が済んだのか、とても爽やかな笑顔で、
「さぁ帰ろう?」
と言って、手をばす。
だからその手を取り、城へと戻る。
ちなみに豚野郎はロープで引っ張って行ったぞ。
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