《染めの館》かなめ編 第2話
「…何にもねえじゃねえかよ!!!」
日記の中には、ノートが破られた痕跡があるだけで何も書いていなかった。
「くそっ。何かこの家に関する手がかりがあると思ったのに。」
その時、後ろからひらりという音がした。振り返ると、一枚の紙が落ちて來た。
「まさか、日記の中か?」
その勘は的中していた。最初のページと思われるノートだった。
「一、何が書かれているんだ…」
8月1日 晴れ
今日からここが新しい我が家となった。妻と、い息子。ここから新たなる生活を始めよう。
私の部屋はエントランスから見て右上の突き當たり。殘りは二部屋は客間としよう。妻と息子の部屋は左上。
三部屋あるが、殘りの一部屋は客間とせず、あえて次に生まれてくるであろう子供のためにとっておこう。
1階はリビングとキッチン、風呂やトイレなど生活に必要な施設を置いておこう。
さあ、新生活を始めよう。
「……こんな幸せそうな家庭になんで。」
謎は深まるばかりであった。なぜ淺野一家が殺害されたのか。なぜは見つからないのか。なぜ俺たちは閉じ込められたのか。
「っ!誰だ?!」
不意に後ろから気配をじた。急いで振り向くと、先程まで見えていなかったであろう扉が開いていた。吸い込まれるかのようにその扉へ向かう。
反逆者として王國で処刑された隠れ最強騎士〜心優しき悪役皇女様のために蘇り、人生難易度ベリーハードな帝國ルートで覇道を歩む彼女を幸せにする!〜【書籍化&コミカライズ決定!】
【書籍化&コミカライズ決定!】 引き続きよろしくお願い致します! 発売時期、出版社様、レーベル、イラストレーター様に関しては情報解禁されるまで暫くお待ちください。 「アルディア=グレーツ、反逆罪を認める……ということで良いのだな?」 選択肢なんてものは最初からなかった……。 王國に盡くしてきた騎士の一人、アルディア=グレーツは敵國と通じていたという罪をかけられ、処刑されてしまう。 彼が最後に頭に思い浮かべたのは敵國の優しき皇女の姿であった。 『──私は貴方のことが欲しい』 かつて投げかけられた、あの言葉。 それは敵同士という相容れぬ関係性が邪魔をして、成就することのなかった彼女の願いだった。 ヴァルカン帝國の皇女、 ヴァルトルーネ=フォン=フェルシュドルフ。 生まれ変わったら、また皇女様に會いたい。 そして、もしまた出會えることが出來たら……今度はきっと──あの人の味方であり続けたい。王國のために盡くした一人の騎士はそう力強く願いながら、斷頭臺の上で空を見上げた。 死の間際に唱えた淡く、非現実的な願い。 葉うはずもない願いを唱えた彼は、苦しみながらその生涯に幕を下ろす。 ……はずだった。 しかし、その強い願いはアルディアの消えかけた未來を再び照らす──。 彼の波亂に満ちた人生が再び動き出した。 【2022.4.22-24】 ハイファンタジー日間ランキング1位を獲得致しました。 (日間総合も4日にランクイン!) 総合50000pt達成。 ブックマーク10000達成。 本當にありがとうございます! このまま頑張って參りますので、今後ともよろしくお願い致します。 【ハイファンタジー】 日間1位 週間2位 月間4位 四半期10位 年間64位 【総合】 日間4位 週間6位 月間15位 四半期38位 【4,500,000pv達成!】 【500,000ua達成!】 ※短時間で読みやすいように1話ごとは短め(1000字〜2000字程度)で作っております。ご了承願います。
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