《地獄屋語》第1話
おきまりのチャイムが鳴り響く
街のど真ん中にある大きな高校
1人のが教室にる
窓際一番後ろの席に著く
メガネとし長めの前髪で目元がよく見えない
かみは長くも短くもないがほんのり茶がかった不思議なだ
なんのオーラもなく極普通の地味な
「やーまーのーさん!」
午後の授業が終わり
くるくると髪を巻いた子とその取り巻き達、計5、6人がの席を囲う
「掃除當番変わってくれるよね?」
「暇でしょ?」
はピクリともかない
「聞いてんの?」
はため息をつく
「は?ため息とかウザッ」
「やっと來なさいよー」
子たちが去る
「うへー子怖っ」
「でも助ける気になんねえ笑」
「それな笑笑ブス子だし笑」
ブス子という如何にもなあだ名が付いている
放課後
クラスメートが帰り、殘っているのはだけだ
グッとびをしてメガネをずらす
「めんど…」
たわいのない毎日が続いていた
一般人が送るたわいのない毎日を…
翌日
予鈴がなる
擔任が教室にってくる
「はーい、席に付けー今日は新しいクラスメートを紹介するぞー」
教室がざわつく
「高一で転って何それー」
「まだ7月だぜ?」
擔任がフォローをれる
「行っとくけど転生じゃないぞ、初めからここの生徒だったんだが事故にあって來れてなかったんだ」
「事故ってやばー」
「かわいそー」
「どんな事故だったんすか?」
擔任が記憶を探るようにして答える
「確か…自転車で曲がりきれずに突っ込んだとか言ってたな。幸い怪我人は本人だけで被害もなかったんだが骨折で…」
そこまで言いかけると教室の扉がガラッと開いた
背が高くスラッとしていて髪はサラサラ
キリッとした綺麗な目とバランスの良い鼻と口
いわゆるハンサムというやつだ
子達が一気に騒がしくなる
「あの先生、あまり個人報バラさないでもらえます?」
クールに言い放つ
「やっば!めっちゃイケメンじゃん!」
「彼いるかな?」
「最高♡」
イケメン男子生徒はそんの反応にため息をつく
「いやーすまん、自己紹介を」
「榊葉尚人です」(サカキバ ナオト)
軽く頭を下げる
子達の歓聲が響く
「君の席は…」
「あそこ空いてんすか?」
そう言って尚人が指差した席は
窓際一番後ろの隣…
ブス子の呼ばれているの隣だ
隣の席になるのを拒み、誰も座らなかったのだ
「空いてるぞ」
尚人はスタスタと進みその席に座った
案の定クラスはざわめく
「なんでブス子の隣なの?」
「後で後悔するぜ」
は一度も尚人と顔を合わせることなく
放課後をむかえる
尚人は一日中子に囲まれていた
しかし尚人本人は完全に無視し続けるという始末だった
「やーまーのーさん!今日もよろー」
子達に押し付けられる掃除當番
はかない
もはや恒例行事だ
尚人は橫目でその様子を見ていた
尚人を囲っていた子達が言う
「ほら、やっぱりこの席やめたほうがいいよーブス子って呼ばれてるんだよ?」
「そうだよーこっちおいでよー」
尚人は軽くため息をついてから言った
「俺、手続きとかまだだから」
そそくさと教室を出て行った
子達は尚人の帰りを待っていたが
しばらくして諦めて帰って行った
教室には尚人の鞄、
そして雑に掃除をやっているだけが殘っていた
ガラッとドアの開く音がなる
「やっと帰ったか…あ」
尚人がってきてに気づく
ダラダラと掃除をしている
それはあまりにも早い…
が、かなり綺麗になっている
が掃除道を片付けようとすると
こちらをガン見していた尚人と目が合う
「なあ…」
尚人が沈黙を遮った
「なんで黙って掃除當番押し付けられてんの?」
クールに聞いた
しの間をおき、は顔を合わせることなく言った
「あー考えたことなかった」
「は?」
思いもよらぬ解答に目を丸くする尚人
するとが尚人の顔を見た
「名前なんだっけ」
「え、榊葉尚人だけど…っていうか朝言った…掃除當番、斷ればいいのに」
は鞄を片付けながら言った
「めんどくさい」
「へ?」
がだるそうに言う
「掃除當番ごとき…どうこう言う気はない」
尚人は完全にフリーズしている
は鞄をワイルドに擔ぐ
そしてメガネをうっとおしそうにズラした
メガネの向こう側の目は大きく、しつり目寄りの吸い込むような綺麗な眼差し
高めの鼻に綺麗な形をした
茶の髪と白いがよく似合う普通に人に分類される顔立ちだ
予想外のの素顔に口を開ける尚人
「超絶興味ないんで」
クールオーラをバンバンに放ったが教室を去ろうとする
「あ!待って」
尚人が正気を取り戻して止める
「名前…何?」
は扉をガラっと開けて
しだけ振り向いて言う
「一応…山野ミナキ」
そしてメガネを再び掛け直して去って行く
尚人は固まっていたが、思わずれてしまったかのような力のない聲を出す
「か、カッケェ…」
シンプルなシャツに黒いフード付きパーカーを羽織る
ダークの引き締まったダメージジーンズ
フードをとると風になびく茶っぽい髪
オフロードヘルメットを被り
黒いバイクにまたがる
夕日の差し込む街中を走り抜けた
古びた大きなビルとまだ新しいビルの間
人が2人並べるかくらいの細い道
黒いバイクはギリギリその道を通れる
スピードが出たままその路地を突っ切る
やたら長いその道を抜けると
ひらけた空間に當たる
そこには倉庫のようなちょっと不思議な建
ドアの前に丁寧な明朝で書かれている
『地獄屋』の文字
ヘルメットを取るとすぐにフードを被り
その建へと消えていった
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