「お前見ない顔だな！ 名前は？」

男は俺の顔を靜かに睨む。

俺は確かに宮崎の會話を盜聴してしまったが、別に誰かに言いふらすなんて事はしない。 しかし、會話を聞いてしまった事はまずい事なのか？ あの山田という渉材料にするとは聞いていたがそれ程だとは思いもしなかった。

「どうした？ 言えないのか？」

俺が黙っていると男はさらに追い討ちをかけてくる。

まるで蛇に睨まれているようだ。

俺はもしも名前を、言ったらこの男に宮崎にチクられ裏切り者として晝間の男たちのようになるのかもしれない...

それだけはなんとしてでも避けたい。

「まぁ〜いいや！」

俺が深読みしていると男は呆れたように頭をボリボリと掻きながらトイレのり口の壁にもたれかかり座る。

「まぁ〜座れや」

俺は靜かに頷く。

なぜかこいつの前では何もかもが考えが見かさられているようでとても気味が悪い。 

「俺の名前は、岡本 章太郎ここには1ヶ月近くからいる」

「俺は仙道新、まだ昨日來たばかりだ」

「そうか...ところで仙道..お前ってもしかしてポイントを譲渡してもらったか？」

岡本がそういうと、俺はビックとする。

何でこいつそんな事しってんだ？ 俺は周りにそんな事一度も言った事がない。

「はぁ？ 何のことだ？」

「おいおい！ ボケなくてもいいんだぜ」

「ここに來たばかりで50はかなりキツイはずだ。 今はどこも上の連中が人をしがっているスカウトしてポイントをやっててもおかしくない。違うか？」

「違うね！ 俺はディーラーがいた部屋から投げ出された後、すぐに初心者狩りにあったその時自己防衛で相手を殺したに過ぎない」

「ほぉ〜50ポイント持ってた相手を殺したと？」

「そうゆう事だ。」

岡本はまだ靜かにこちらを睨みながら話を続けける。

とても気味が悪くなんだが罪悪をじるほど気持ちが落ち著かない。

「俺はてっきり50ポイント上のやつにもらって宮崎の取引を邪魔するのかと思っていたぜ。」

「そんな事してなんの得になる？」

「いや！ 俺にも分からん。 とりあえず宮崎の様子を見る限り何か大きな事が起こるのは察しがつく。」

「そういえばなんでお前こんな時間までおきてんだ？」

「それは緒さ！ ただお前と俺は話してて気がついたが何かが似てる。 まぁ〜お互いうまく事が行くように頑張ろうや！」

岡本は立ち上がると

「俺もお前と同じ來たばかりの時50ポイント持っていたんだ。 お前なら分かるだろ？」

「は？」

岡本も來たばかりの時50ポイント持っていた？ 多分この言い方だと俺と同じく譲渡された可能が大だ。なら俺と同じく中村から貰ったのか？ 

「そうか！ 」

「あぁ〜詳しくは明日朝多分狩が始まる」

「ここだと誰が聞いてるかわかんねぇ〜その時話そう」

岡本はそういうと歩いて行った。

狩？ なんだそりゃ嫌な予がする。

俺の狩の予想が外れてるといいだが

「まさかな..」

俺はそう獨り言を呟くと家売り場のベットは避けどこか適當に寢れるところを探した