「まずはお前に質問がある」

岡本が話し始める。

「俺はお前が６位のスパイだと思っている？違うか？」

「いいや、違うね」

俺がそう言うと岡本はし殘念そうな顔を見せる。

「噓はついてないな？」

念には念をと言う事だろう。

岡本がこちらを睨みながら俺に確認を取る

噓などついてもお見通しだろう。

こいつの前では何故か恐怖と不安に襲われる。

尋問にかけられてるみたいだ。

「噓はついてないな。俺は一昨日來たばかりだ。もし仮に６位とやらの仲間になるのは無理じゃないか」

「確かにそうだな。６位は用心深い。そんなすぐ來たやつを仲間にするのは難しいだろう。 なら他の奴が後ろにいるのか？」

「そう言うお前は？」

ここで話を岡本に降ってみる。

「ククク、質問を質問で返すんじゃねぇーよ」

俺の回答が笑うツボにったのかし不気味に笑いながら答える

「俺には１０位が後ろにいる」

「その１０位ってやつに宮崎の所に送り込まれたのか？」

「あぁそう言うことになるな。しかし俺は調整役として送り込まれた。６位のスパイが行できるように俺は最善を盡くすと言う訳だ。」

岡本は宮崎を倒すのではなく６位のスパイがきやすくするためにいているらしい

こいつが言う通りにくとは１０位と言うやつも中々の人らしい。

「なんでお前が宮崎を倒さない？」

「ククク、お前も分かりの悪いやつだな俺は１０位に調整役として送り込まれたんだ。俺はノーマルだ。あんなバケモンに勝てる訳ねぇよ」

頭をボリボリと掻きながらそう言うと俺の事を見つめる。

「お前の後ろには誰がついてるんだ？」

「誰もついてねぇーよ」

「は、噓つくじゃねぇーよ。いきなり一昨日來て50はありえねぇ。 お前の行を見る限りな」

「俺はただポイントを貰っただけだ。何も指示なんて貰ってないね」

岡本はそう聞くと顎に手をやりしだけ考えるそぶりを俺に見せる。

よくもこんな危険な場所で話し合いができるものだ。

俺はさっきからずっとに火を纏わせてキョロキョロ辺りを見回す。

他のプレイヤーが、いるかもしれないからだ。

周りはとても靜かで薄気味悪い。

ジメジメとした空気に襲われる。

「そいつは何位だ？」

「確か２位と聞いている」

「ククク、そう言うことか。俺が考えているほど狀況は良くないらしいな。」

岡本は顔を手で覆い隠すようにすると不気味に笑いだす。

岡本の聲が周辺に響き渡る。

「まさか...2位が...だから俺が調整役ということか。ククク、これは面白くなってきやがった。」

「何がおかしい？」

「いいや、こんな最下層に上位陣がわんさか出でになるとはかなり上も焦っているらしいな」

「どういう事だ？ 詳しく聞かせろ」

俺は岡本にしだけ強く言ってみる

「騒ぐんじゃねぇよ。」

そう言われた時俺はすっかりとさっきまでの勢いは無くなってしまった。

明らかに主導権は向こうにあると本能的に察したからだ。

「ククク、それでいい。もう余計な話は無しにしよう。 昨日山田には接した容を詳しく聞かせてもらう。」

「どこから話せばいい？」

「いつ６位が奇襲をかけるか教えてもらう」

岡本は６位が奇襲をかけるのを知っているみたいだ。

山田の引き渡しは1週間後になっているはずだ。 それを６位が約束を破るとづいていたのか？

「今日の夜に奇襲をかけるらしい。」

「時間は？」

「詳しくは俺も教えてもらえなかった。 何時かは分からん」

岡本はまた顎に手をやり考える素振りを俺に見せる。

20秒ほど沈黙が続く。

こんなにも人と話すことがストレスにじたことはないだろう。

早く解放されたい。

「６位のスパイは誰か言っていたか？」

「言ってないな。向こうも俺の事をそこまで信用していないだろう。俺は宮崎の仲間になっている。もし俺が逆の立場だったらわざわざそんな事教えるわけがないな」

俺がそういうと岡本は何かに気づいたのか笑い出す。

「ククク、そういう事わかったぞ」

靜かな空間に岡本の笑い聲が響き渡る

「おい！俺は６位とは無関係だ。お前らが爭うのは関係ない。この爭いが起きる前に俺はもう宮崎とは関わらないつもりだ。」

「逃げるのか？」

岡本は俺に確認を取るように聞く

「あぁそうだ。 俺には関係ない事だからな」

「もしも宮崎が６位に勝ったならお前は殺されることになるぞ」

「それはお互い様だろ。お前はスパイだ。宮崎を裏切る行をとっている。俺はこの狩で死んだことにしといてくれ。 俺はもう行く」

俺が立ち上がり岡本を警戒しつつ歩き出すと

「おい。ちょっと待てよ」

「なんだよ？」

岡本に呼び止められ岡本の方を見る。

すると岡本は寫真をヒラヒラと手で顔を仰ぐようにチラつかせている。

「お前に関係のあることだ。そこに座れ」

俺はそう言われると軽く舌打ちを打つと岡本の指示に従う。