《見える》黒い
休日は、いつも一緒。あっちこっちの心霊スポットへ出かけたり、YouTubeや本などで、霊力を高める方法を調べたり、いろいろ実踐してみたけれど、どれも効果がなく、相変わらず霊ゼロのままだった。けれど、由月は、玲といるのがすごく楽しくて、今まで友達と、きゃーきゃー言って騒いだり出かけたりした事がなかったので、楽しくて楽しくて仕方がなかった。青春真っ盛り!すごく幸せで、たまらなく幸せな日々が続いて、2人が出會って1年が経とうとしていた。
五月晴れで、清々しい日曜日。
ごめんねーいつも付き合わせて。3年生になると、いろいろ進學とかで大変なのに。
大丈夫だよ!働くつもりだから!早く働いてしでもお母さん楽させたいからさ、
そうだよね。玲のお母さんいつも忙しくしてるものね。玲はえらいよ!
ゆづだって1人でちゃんと頑張ってるじゃない、すごくえらいと思うよ!それに、車の免許も取ったしね。
私なんてダメダメだよ!今は玲がいてくれるから、、なんとか、、車の免許もこうやって遠出する時にいいと思って、、
あっ、あっちの方見て、とんがり巖の橫に白い大きな洋館の廃墟が!
あ、あそこね!まだまだ距離あるねー
由月の運転する車は、白い廃墟へと向かう。
だんだんと近づくにつれて、玲の口數がへり、黙り込んだ。
玲どうかした?
車停めて!!
えっ、!
由月は車を停めて、玲の顔を見た。
真っ青で、なんとも言えない怖い顔をしていた。
玲?
引き返そう、、これから先へは行ってはいけない気がする、、いや!絶対ダメだ!早く引き返そう!!
わかった!
車は來た道を戻った。町が見えてきて、行きう車も多くなってから、
危なかった。今までとは違う、マジでヤバかった!はぁ〜怖かった〜〜、、
何か見えたの?
近くなるにつれて、頭がすっごく重くて、息苦しくもなって、あっ、これやばいかなぁって思って廃墟の方みたら、黒い不気味な竜巻が廃墟の周りぐるぐる回ってて、そしたら、((行ってはいけない))ってぶ聲がして、
聲?
多分貓ちゃんだと思う!もうこの頃はあまり見えなくて、でも気配はあるって言ったよねー
うん。
あの聲の気配は貓ちゃんだよ!危険を教えてくれた!
ああっいつも見守ってくれてるのね、、ありがとう、、トラ!
あーすっごい不気味で、、気持ち悪くなって寒気したよ!
ごめんねー私全然分からなくて!
分からない方がいいんだよ!!
とにかく何処かでお茶する?
あ、あそこに見えるファミレスは?
そこで落ち著こう!
ファミレスで、しばらくお茶してくつろいでいると、窓から見える車の方を向いて、急に玲が聲にならない悲鳴をあげた。
ひぃーっー!!!
玲?
玲は、テーブルに顔を伏せた。
なぜ?!なんで?!
玲?
追いかけて來た!でもどうして!?
玲、何?教えて?どうしたの?
黒い小さな竜巻、つむじ風が、、、ゆづの車の周りをぐるぐる回って、、、まるで車の中を確認するみたいに、、、
由月は車を見るけれど、何も見えない。
(私には見えないけど、玲には見えるから怖いだろうなぁ、玲に怖い思いさせてしまった。もう心霊スポット巡りはやめよう。)
由月は、両手で震える玲の手を包みこんだ。
そして、落ち著いた聲で、
玲、私に出來る事、してしい事はない?
大丈夫。ごめん、心配かけて。タクシーで帰ろう!お店の人には気分が悪くなったって言って後日車とりに來るからって、
わかった。
出り口は、駐車場と反対方向にある。2人は気付かれない様に、タクシーで帰った。
【書籍化&コミカライズ】関係改善をあきらめて距離をおいたら、塩対応だった婚約者が絡んでくるようになりました
【6月10日に書籍3巻発売!】 「ビアトリスは実家の力で強引に俺の婚約者におさまったんだ。俺は最初から不本意だった」 王太子アーネストがそう吹聴しているのを知ってしまい、公爵令嬢ビアトリスは彼との関係改善をあきらめて、距離を置くことを決意する。「そういえば私は今までアーネスト様にかまけてばかりで、他の方々とあまり交流してこなかったわね。もったいないことをしたものだわ」。気持ちを切り替え、美貌の辺境伯令息や気のいい友人たちと學院生活を楽しむようになるビアトリス。ところが今まで塩対応だったアーネストの方が、なぜか積極的にビアトリスに絡んでくるようになり――?!
8 64【書籍版・講談社ラノベ文庫様より8/2発売】いつも馬鹿にしてくるモデルの元カノも後輩も推しのメイドも全部絶縁して好き放題生きる事にしたら、何故かみんな俺のことが好きだったようだ。
【書籍化・コミカライズが決定しました!】 「優太君って奴隷みたい」 その罵倒で、俺は自分を見つめ直す事ができた。 モデルの元カノも後輩も推しのメイドも、俺を罵倒してくる。そんな奴らは、俺の人生に必要ない。 無理してみんなに優しくする必要はない。 これからは、自分の思った事を素直に言って、やりたい事だけをやろう。 そう決意した俺の人生は、綺麗に色付いていく。 でも、彼女達の行動には理由があってーー? これは、許す事からはじまる物語。 ※日間ランキング1位(総合、現実世界戀愛) ありがとうございます!拙い部分も多いですが、今後もよろしくお願い致します。
8 92人類最後の発明品は超知能AGIでした
「世界最初の超知能マシンが、人類最後の発明品になるだろう。ただしそのマシンは従順で、自らの制御方法を我々に教えてくれるものでなければならない」アーヴィング・J・グッド(1965年) 日本有數のとある大企業に、人工知能(AI)システムを開発する研究所があった。 ここの研究員たちには、ある重要な任務が課せられていた。 それは「人類を凌駕する汎用人工知能(AGI)を作る」こと。 進化したAIは人類にとって救世主となるのか、破壊神となるのか。 その答えは、まだ誰にもわからない。 ※本作品はアイザック・アシモフによる「ロボット工學ハンドブック」第56版『われはロボット(I, Robot )』內の、「人間への安全性、命令への服従、自己防衛」を目的とする3つの原則「ロボット工學三原則」を引用しています。 ※『暗殺一家のギフテッド』スピンオフ作品です。単體でも読めますが、ラストが物足りないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。 本作品のあとの世界を描いたものが本編です。ローファンタジージャンルで、SFに加え、魔法世界が出てきます。 ※この作品は、ノベプラにもほとんど同じ內容で投稿しています。
8 81ビンボー領地を継ぎたくないので、全て弟に丸投げして好き勝手に生きていく
ビンボー領地の貴族の長男として生まれたロラン。とあるきっかけで前世の記憶を取り戻した彼は、ビンボー領地を継ぐという暗い將來が待っていることを悟る。 どうにかしなくてはと知恵を絞った結果、彼はとある結論をはじき出した。 「そうだ! マークに押し付けてしまえばいい!!」 弟を優秀な領主として教育するべく、そして自身の自由を手に入れるべくロランの果てのない戦いが始まる。
8 127現代帰ったらヒーロー社會になってた
主人公 須崎真斗(すざきまさと)が異世界に飛ばされ魔王を倒して現代に戻ってくるとそこはヒーロー社會と化した地球だった! 戸惑いながらもヒーローやって色々する物語バトル有りチート有り多分ハーレム有りハチャメチャ生活!
8 52見た目は青年、心はアラサー、異世界に降り立つ! ~チートスキル「ストレージ」で異世界を満喫中~
交通事故で命を落とした中年「近衛海斗」は、女神様から大した説明もされないまま異世界に放り出された。 頼れるのは女神様から貰った三つの特典スキルだが、戦闘スキルが一つもない⁉ どうすればいいのかと途方に暮れるが、ある事に気付く。 「あれ? このストレージって、ただの収納魔法じゃなくね?」 異世界に放り出された海斗の運命やいかに! 初投稿となります。面白いと思っていただけたら、感想、フォロー、いいね等して頂けると大変勵みになります。 よろしくお願いいたします。 21.11.21 一章の誤字・脫字等の修正をしました。
8 108