「はあ…今日もまた怒られたなー…。」

とある駅前でため息をらしているサラリーマンこと”上田 克也”。

(どうせまた明日行けば怒られるんだろ…あのクソ上司……にはび売ってひいきする男にとっちゃァ最低と言われる格は俺が新人としてってきた時からだ…。何も変わっちゃァいない…マジで疲れたな…どうせ明日死ぬんなら今日この電車で跳ねられて死にたい…。)

「はあ…。」

『死ぬの？』

克也「えっ？」

(今人の聲がしたような…疲れてるし気のせいか？)

『死ぬんなら復讐してからすれば？』

(ふ、復讐……復讐したいならしたいさ！でもアイツの社會的地位は俺以上だし…。)

『その辺は私に任せて。』

(また…。誰なんだ一？俺の脳から直接話しかけてきて…。)

『私の名は復魔 彩(ふくま あや)、復讐の手伝いをしているの…復讐って言っても”地獄流し”なんだけどね…。』

(じ、地獄流し…もしかしてそれって藁人形とかでやる奴だろ？)

『ふふふっ。さあ…貴方の目で確かめて見なよ。』

(？……こんな事が現実にあるのか？でも、このチャンスを見逃す訳には…！わかった。)

『？』

(やるよ…地獄流し。)

『本當？』

(ああ。)

彼の決意は本當のようだ。

『…わかった。じゃあその代わりに地獄流しの代償として君の1番大切なものを貰うからね？』

(た、大切なもの…。)

俺が大切なものは………なんだっけ…。

『じゃあ契約の証にこれっ！』

(こ、これは……。)

が差し出してきたのは釘と鬼の面の様なもの。

(これは？)

『その面におもいっきり憎しみや今までされてきた苦痛…その他諸々(もろもろ)おもいっきし力一杯その釘で打ち付けてみて！そのお面が破れたら功ってこと。』

(じゃあ、逆に失敗したら？)

『失敗したらその分の苦痛や憎しみを恨み持った相手に跳ね返すのよ。』

(恨み持った相手…つまり自分って事か…。わかった。)

『くれぐれも想いを力一杯込めてね？じゃないと失敗するから…。』

(ああ。ありがとう。)

やってやる…俺や他の上司、それからみんなに迷かけた分…俺がみんなの為に取り返してやる…！

の言う通り俺は力一杯込めてお面に釘を打ち込んだ。

バリッ！！！

せ、功した…！お面が破れたっ！

『やったね〜！お兄さん！功だよーっ！』

(ああ。ありがとう。君のおかげでみんなの気持ちが晴らされたよ…。)

『うんうん。』