《Fog HOTEL》第六章 過去と真実 ~4~
あれから私は歩夢の優しさをじ心の底から幸せをじていた。
彼が彼ではなく私を選んでくれた・・・・
それは、として言葉に出來ない喜びであった。
「歩夢さん・・・・」
私は喜びながら彼に聲を掛けた。
しかし、歩夢にとっては、かけがえのない彼の目覚めを選ぶ事は出來なかった事実を考えると居心地の悪さも同時にじていた。
それは、歩夢が一番恐れている命を奪う事になるからだ。
歩夢はあの夜に誰よりも助けたかった彼の命の燈が消えゆく姿を目にして言葉にできない悲しみと恐怖を味わった。だから、目の前のゲストの命の燈を消してまで自分の願いを葉える事など出來なかったのだ。
それが、する彼への裏切りになったとしても・・・・
歩夢には分かっていたのだ。
彼ならそんな事をむはずなどない事を・・・・
しかし、目の前のゲストは歩夢の優しさにれ、とめどなく涙を流していた。
そんなゲストを見ていると、頭の片隅で眠り続けいる彼と重なってくるような覚に襲われていた。
そんな自分の異変をじながら、歩夢はゲストに微笑みながら
「・・・もう、泣かないで」
そう言いながら涙を拭こうと手をばしたが、ゲストのの香りが歩夢の吸鬼としてのを呼び覚ましそうになり、辛そうにゲストと距離をおいた。
私は、そんな彼の様子に気が付き慌てながら
「す、すみません・・・直ぐにを止めますから・・・」
そう言って、急いでポケットにれていたハンカチを取り出し
まだ、流れ続けているを止めようとした時だった。
「!!!!!!!!!!!!!」
私は自分の目にしたモノがけれられずにハンカチが手から落ちて行った。
自分のからの気が引いていくのをじ、呼吸も荒くなり顔が蒼白になっていく
「どうしたの?」
歩夢がその様子を心配して、私に近寄り腕を見つめた。
「こ、これは!!!!!!!!」
腕の傷口は紫に腫れ上がり、しずつだがその部分から腐り始めていたのだった。
いつか見た、ゾンビ映畫のように・・・・
その事実をけれる事が出來ない私は、力なく腰が抜けたようにその場に座り込んでしまった。
私が優を信じたせいで、こんな事になったのだろか・・・・
やはり、彼は私を殺したいのだろか・・・・
彼の裏切りにショックで歩夢も私も口を聞けずにいたのだった。
別の部屋では、恵吾と共に落ち著きを取り戻していた零士にある異変が現れ始めたのだった。
頭の中を厚く覆っていた霧がしずつだが晴れていき、今まで忘れていた事を思い出し始めたのだ。
「なぁ、なんか変なじがせいへん?」
零士はまだ乾いてなかった涙を拭きながら恵吾に尋ねた。
「なんや、急にどうしたんや?」
恵吾は突然の事に驚いたような顔をする
「俺らは、最初は6人やったやろ?7人ちゃうかった・・・」
ぼんやりとした記憶がまだハッキリしない零士だったが、必死で思い出そうとしていた。
零士の遠い記憶の中にいる仲間の數と今の數が違っている。
だが、6人の記憶がまだ曖昧で分からかった。
零士は頭を抑えながら考え込む。
しかし、恵吾に映る零士は突拍子もない事を言っているようにじていた。
「零士、ほんまに大丈夫か?」
零士が涙を流した分だけ霧がしずつ晴れて行っているのか、過去の記憶が頭の中に蘇ってくる
「俺ら、子供の時から6人でずっと一緒やった。
でも、吸鬼になってから7人になったんや!」
どんどん蘇ってくる零士の記憶に恵吾は困していた。
「みんなで肝試することになって、この屋敷で悪魔と契約したんや!
死にたくなかったらって・・・・」
恵吾には信じられない言葉がって來る。
でも、恵吾の頭の中に隠されている霧の中に、そのような事があったのかもと
思始めていた。もしかしたらと・・・・
「そして、吸鬼になったら一人増えたんや・・・
でも、誰も気が付かず昔からの仲間と思っていた・・・
吸鬼になったら昔の記憶は消されてもうて・・・
そう思うようにされてたんや!」
零士の頭の中に霧はまだ殘ってはいるが、増えた仲間の姿が映っていた。
だが、恵吾にはけれられない事だった。
自分たちの記憶が消され、そう思うようにされていたなど。
「どういう事なのか、ちゃんと説明してくれ!」
恵吾は焦りながら零士の腕を摑んだが、零士は恵吾をキッと睨むと
力強く言ったのだ。
「恵吾くん、皆の所に急ごう!俺、嫌な予がする!」
そう言うと零士は部屋を飛び出して行ったのだった。
恵吾も急いで零士の後を追って走り出した。
零士は、自分の思い出した真実を皆に告げるために走り出したのだった。
今度こそ、仲間を絶対に救おうと心に誓いながら走っていたのだった。
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