《シグナル・オブ・デッド》第1章 4話 ウーバーという名の安全地帯
湊音「『スグそこだからこそ危ない』?」
斗哉「なんだよ、そのバカ論」
魁人「本當なんだよ。これは俺が『ゾンビ研究會』に所屬してるから言える。『ゾンビ等が存在する場所では、走るなどの行は慎むこと』。ゾンビってのは常人離れした聴覚を持ってる。聞かれたらおしまいなんだ」
湊音「そういう事か…」
斗哉「じゃあ、『念のために』ゆっくり行、か」
個室トイレを出るまで気付かなかったが、外に出るとさっきの騒ぎが噓だったように誰も居なく、館は閑散としていた。恐る恐る、3人で映畫館の出口まで來た。出口の柱の影から首だけ出してキョロキョロと周囲の安全を確認する
魁人「………よし、居ないな」
言葉通り「忍び足」で移する
通路の手すりからこっそり下を見ると、正未確認の半死ゾンビが彷徨うろついていた
斗哉「ヤバい、本當に居る…」
魁人「おい、バカ斗哉!乗り出してんじゃねえよ!(小聲)」
魁人が斗哉に小聲で注意する
そして、なんとかウーバーまで著いた
魁人「よっしゃ!到著」
湊音「さて、まずは武を拝見しますか」
斗哉「んー…こっちのワルサーはMP900か…確か、マガジンが13発ある代わりに発砲音がでかいんだっけ?けど、サイレンサーがあれば裝著は可能のはず………」
斗哉がエアガンの専門知識をブツブツ言いながら銃を選ぶ
魁人「よくあんなに銃を知ってるな…俺なんて、さっぱりだよ…」
湊音「じゃあ、魁人は銃じゃない方がいいか?」
魁人「うん、できれば」
湊音「そうだなぁ…銃以外…これとかは?」
魁人「え、ナイフ?」
湊音「そう、ナイフ。サバイバルゲームの裝備って銃だけってイメージだと思うけど、それは全くの誤解なんだ。投擲とうてき型の武もある。例えば、手榴弾とかショートナイフ。もちろん、ナイフはロングリーチの近距離戦用のもある。これとかな」
と、俺は魁人の裝備を「手榴弾」と「ナイフ」に絞って選んでいく
湊音「………よし!魁人にはこれとこれかな」
ぱぱっと選んで、魁人に渡した
湊音「このE447型ナイフは2本でワンセット。左右の腰に付けておくといい。普通のナイフだから、無闇には振り回さないように。これはM67の手榴弾。こんなに小さいけど、しっかり破壊力はある。安全ピンを抜いて投げれば、鉄板にを開ける程の威力を発揮する」
サバイバルゲームど素人の魁人に、逐一説明しながら裝備を付けさせた
魁人「ありがとう、何から何まで」
湊音「いいよ、逆言えば俺はこれくらいしか知らねえしw」
「さーてと…」と、俺は自分用の銃を選び始めた
10分後………
店の奧のレジに3人が集まった
湊音「裝備どうした?」
斗哉「俺はこの2人を選んだぜ」
と言って、斗哉が選んだ銃を見せた。銃を「1人、2人」と言うのは流石マニアと言ったところか
斗哉が最初に出したのはアサルトライフル、『M4』。能面はさすが次世代電ガンというところで、飛距離や初速、そして集弾能は非常に高い數値で安定しており、また、R・A・Sを搭載しているため、學機などを載せられる20mmレールが多く付いている。使いやすいようにフォアグリップを載せたり、フラッシュライトや外部バッテリーケース、それに、ショットガンやグレネードランチャーなどなど、いろいろなカスタムをしていけるのも魅力の一つという、アサルトライフル界では定番中の定番
次に出したのはスナイパーライフル、『M24』。M24は、スポーツ撃用M700ライフル(レミントン・モデル700)を元に程距離と裝弾數を拡張強化させたもの。ロングアクション(300Win Magの使用を想定したため)を基にHSプレシジョン製の銃床、リューポルド社製の學照準を裝備し、アルミ製だったトリガーガードをダコタ・アームズ社タイプのスチール製に換するなどの変更が加えられている
レシーバー側面と銃先端上面にはレッドフィールド製競技用照準(ピープサイト)用のベースが取り付けられている
初期モデル標準のスコープは、リューポルド社のウルトラM3 10x40mm(10倍率固定、レンズ直徑40mm)、ウルトラM3A 10x40mm。陸上自衛隊仕様のM24ではリューポルドMark4 M3。M24A2からは照準線の発するイルミネート・レティクル機能を備えたMk.4 LR/T M3 3.5-10x40mm(3.5-10倍の間で調節、レンズ直徑40mm)が採用され、M24もこれに倣った。M24A3は、より長距離に対応させるため、高倍率かつ細かいスコープの調整が可能なイルミネート機能つきMark4 LR/T M1 8.5-25x50mmを使用するだ
斗哉「この2人が、俺の裝備だ」
斗哉が自分の武紹介を締める
湊音「んじゃ、次は魁人の裝備。俺が説明しよう」
俺が最初に出したのは『E447型ナイフ』。ソビエト連邦の特殊任務部隊、通稱"スペツナズ"が裝備していたとされるナイフで、柄に蔵したスプリングの力で刀を出することができる特殊武である
1980年代に西側諸國にこの特殊なナイフの存在が知れ渡った。2000年代になり、SP-4(7.62x41.5mm)消音カートリッジ使用の「NRS ナイフ型消音拳銃」が公開されたことから、軍用の裝備品としては舊式化したと考えられているが、そもそもの実在についての疑問も多い
日本では"スペツナズ・ナイフ"の呼稱で有名となったが、アメリカでは主に"バリスティック・ナイフ"(Ballistic knife:"弾道(を描く)ナイフ"の意)と呼ばれ、アメリカの武規制法規に抵しないようにスプリングを取り除くなどによって規制を免れ、"Ballistic knife"の他、様々な名稱で販売されていた。その特異な構造から、模倣品を自作するマニアも存在するとか
次に出したのは、『M67手榴弾』。M67破片手榴弾(英:M67 grenade)は、アメリカ陸軍およびカナダ軍で使用されている破片手榴弾である。 1950年代から使用され続けていたM61手榴弾の後継として導された。部に質鉄線がっており、殺傷能力を向上させてある。その形狀と梨地仕上げの本の印象から「アップル・グレネード(リンゴ型手榴弾)」「ベースボール(ここでは野球ボールの意味)」とも呼ばれる
約40メートルの距離まで投げることが可能で、信管に點火後約5秒で発する。 発時5メートル範囲以の人間は致命傷をけ、15メートル範囲に殺傷能力のある破片が飛散する。更に、一部の細かな破片は230メートルまで飛散したとの記録もあり、威力の大きさがうかがえる
魁人「この2つが、俺の裝備…らしい」
湊音「うん、いかにも」
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