《シグナル・オブ・デッド》第2章 6話 海からの『刺客』
檜並ひのなみ港を発って、進むこと1時間。漁港はすっかり船から遠のき、見えなくなっていた。船長はと言うと、『船の知識』だけでなく『縦の知識』もあると言う魁人が舵を握っている。これが案外快適で、俺を含めた他の4人も一緒に談笑していた
と、その時………パシャン!と、魚か何かが水を跳ねる音がした。笑いながら喋っていたのを、全員仲良くピタッときを止める
乃亜「今の、何?」
斗哉「『パシャン!』て言ったよな…」
果萌「こんな環境で、魚が生きてるの?」
湊音「まさかぁ?」
魁人「魚が生きてたら、全部獲って食料にしてるよw」
空耳か、と思って5人でまた喋り始める
しかし………
パシャン!
5人一斉に、笑うのを止める。確かに聞こえた
乃亜「まさか、ホントに魚が…」
斗哉「じょ、冗談言うなよ乃亜。そんな訳………」
と、次の瞬間
パシャァーン!
魚?「シャアアァーーー!」
魚と思しきモノがこちらに飛んできた
湊音「うあぁ!?」
パハァン!パハァン!
俺が咄嗟の反神経で、グロック18Cのトリガーを絞った
魚?「キュルゥーン…」
魚と思しきモノはグロック18Cを2発喰らい、船上に落ちた。よく見ると………
湊音「魚だけど、魚じゃない…」
俺が言葉を選んで言った
斗哉「魚だけど…」
乃亜「『魚』じゃない?」
魁人「何だそれ?」
果萌「どういう事?」
みんなが集まって『魚』を覗き込む。その見た目は、遠目から見れば『魚』なのだが、明らかに『魚』とは違っていた。鋭いキバ、赤黒い程に走った目、魚とはおよそ思えない筋質なその表面。何歩譲っても俺らが知っている『魚』ではなかった
乃亜「確かに…」
斗哉「魚だけど…」
果萌「『魚』じゃない…」
魁人「何だこりゃ?」
湊音「まあ、今のきと見た目から判斷すりゃ…『魚のゾンビ』って所か」
乃亜「さ、魚の…」
果萌「ゾンビ?」
魁人「まあ、そう考えるのが妥當だな。この環境下っていうのも考慮して」
斗哉「厄介だなぁ…」
湊音「気を抜くな。魚だろ?ここは海だ。まだ居るかもしれない」
俺がグロック18Cを構え直し、みんなに言った
乃亜「マジで言ってるの…」
斗哉「しゃあねぇだろ」
果萌「よおし…」
魁人「お前ら、死ぬなよ?」
全員各自で武を構えた。そして、奴らが向かってきた
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