《シグナル・オブ・デッド》第4章 10話 『ゾンビと化した従兄弟』を狩る
タイラント「ヴオォーーーン!」
タイラントはひとびすると、ウェスキンスが使っていた機をいとも簡単に持ち上げ、ハンマーの様に振り下ろしてきた。全員で避けて、打開策を考える。すると、魁人が至って簡潔に
魁人「そうだ。確か、タイラント種の弱點は筋質故ゆえに薄くなったその皮。あらゆるゾンビよりも弱いと言われていて、タイラント種の場合は心臓を狙えば効果的!」
そう言うと
魁人「みんな!奴の心臓を集中して狙うんだ!」
そう言ったものの、全員が正直に心臓を狙えないでいる。何せ今戦っているゾンビは、元は乃亜の従兄弟。敵ではあるが元が仲間の親族と思うと、一息に殺せないというがあるのだ
そうやって躊躇っている俺達に喝をれるように
乃亜「もう!みんな何やってんの!………よし、あたしがやる!」
乃亜が涙目になりながらもそう言った。口調こそ力強いものの、きっと心の中では大泣きしていることだろう
乃亜「ロイヤー兄さん…ごめんね…」
そんな呟きが聞こえた気がした。次の瞬間、乃亜はM134でタイラントの心臓部分を集中銃撃した。見事に心臓部分が弾け、タイラントが唸り聲を上げる
タイラント「ウオォーーーン…グルルルル…ギャアァァァーーーーー!」
タイラントは長い唸り聲を上げると、ドォン!と地響きとともに倒れてその場に溶けていった
乃亜「ロイヤー兄さん、安らかに…眠って」
乃亜はそう言うと、溶けて骨だけになったタイラント(ロイヤー)に、壁が崩されてできた細かい石を手のひら3握り分、優しく掛けた
斗哉「乃亜?何してんだ?」
斗哉が不思議そうに聞くと
乃亜「これは、ロシアのお葬式の儀式なの。『故人がった棺桶に向かって砂を3握り分掛ける』、っていう」
魁人「そうなのか…」
乃亜に倣ならって、俺達も壁の殘骸から3握り分の細かい石を取ってロイヤーの骨に掛けた
乃亜「………ふぅ。ありがとう、みんな。これで踏ん切りが付いた」
そう言うと乃亜がいつも通りの笑顔に戻って、一安心
と、通信機が聲を上げた
ピーピッピッピー、ピーピッピッピー…
斗哉が通信をけ取る
デッドプリンセス「みんな無事!?ウェスキンス以外の、もの凄い生命反応を知したけど…」
乃亜「大丈夫だよ。無事に倒したから」
乃亜がし辛そうな笑顔で言った
デッドプリンセス「なら…良かったわ」
デッドプリンセスが何かを察したように話題を変える
デッドプリンセス「そう言えば、ウェスキンスは?」
湊音「またどこかに逃げちまった」
俺が「やれやれ」というじでそう返す
デッドプリンセス「やっぱり…みんな、日本に戻ってきて」
デッドプリンセスの指示に、全員で顔を見合わせた
果萌「え?」
魁人「に、日本に…?」
斗哉「どういう事だよ?奴はまだどこかに…」
斗哉が皆まで言うのを遮ってデッドプリンセスが言った
デッドプリンセス「ウェスキンスが今向かっていると思われるのが、日本・東京なのよ」
乃亜「と、東京!?」
湊音「だから『戻ってきて』、か」
デッドプリンセス「そう。最早ウェスキンスに逃げ場は無いわ。あなた達で、終止符を打ちに來て」
斗哉「分かった」
魁人「新しい船を探してスグに向かうよ」
デッドプリンセス「じゃあ、お願いね」
そこでデッドプリンセスとの通信は切れた
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