《フェンリル》対國防軍殲滅作戦
【田空港戦闘から三日後】
北海道基地では警戒態勢が発令され、CIAまたはその他の組織からの襲撃に備えていた。
報網を監視するために本部から報班の増援を要請し、基地は常にどこから襲撃をけても対処が可能だった。
そして、そのフェンリルフォースの隊長は………
【札幌、とあるBAR】
火虎「マスター、焼酎。」
マスター「はいよ。」
札幌のBARで酒を飲んでいた。
火虎「いや〜、最近景気はどうだ?マスター。」
マスター「良くも悪くもってところかな。それよりも製造系は儲けているんだろ?何せ世界中で戦爭してるんだからな。」
火虎「確かに資の輸出が盛んだからな。戦爭なんてクソ喰らえってんだ。」
マスター「戦爭と言えば、この前田空港でドンパチがあったんだって?」
火虎「そうらしいな。どうせ國防軍と自衛隊の小競り合いだろ?そうじゃなかったら中東のテロリストかなんかじゃないのか?」
マスター「ま、どの道政府がひた隠しにしてるから俺らが知る話じゃないがね。」
チリンチリーン
BARのドアが開いた。
マスター「いらっしゃい、何だまたあんたか。」
どうやらってきた客は常連客のようだった。
マスター「紫藤さんあんた暇なのか?」
紫藤「いやいや、仕事の帰りさ。ん、今日は俺以外にも客が居るじゃないか。」
紫藤と呼ばれる男は火虎の橫のカウンターに座った。
紫藤「マスター、いつもの。」
マスター「はいよ。」
紫藤「あんた見ない顔だな。」
紫藤は中年男で、會社員のようだった。
普通の會社員のようだが、しだけ変わった雰囲気を醸し出している。
火虎「たまたまここを見つけてね。興味本位にってみただけだよ。」
紫藤「すると表に止めてあったインパラはあんたのか?」
火虎「俺のだ、どうせ今日は帰らねえから車で飲みに來たのさ。」
紫藤「そいつはいいな。車の趣味も俺と同じだ。」
紫藤はそう言うとタバコを取り出した。
マスター「今日は客がいるんだからタバコはやめてくれよ。」
火虎「いえ、俺もタバコ吸うから大丈夫だよ。」
マスター「本當に、人の店で許可もなくタバコ吸うんじゃねえよ。常連でなきゃ引っ張り出してるところだ。」
紫藤「そいつはどうも。」
紫藤はそう言うとタバコに火をつけた。
そして會社用のカバンから何か変な冊子のようなものを取り出して火虎の前に置いた。
紫藤「あんたこの前の田空港の戦闘知ってるか?」
火虎「あの銃撃戦で20人以上が死んだってやつか?よしてくれ、騒なのは嫌いだ。」
紫藤「あれ、なんで起きたと思う?」
火虎「國防軍と自衛隊の小競り合いじゃないのか?実際自衛隊も迅速なきを見せたって話じゃないか。」
紫藤「表向きはそういうことで通ってる。でも本當は違うんだよ。」
マスター「マズい話なら外でしてくれよ。」
紫藤「別にまずくねえよ、どうやらあの戦闘はCIAが絡んでるらしいんだ。」
火虎「ふーん。」
紫藤「なんだ?反応薄いな。」
火虎「どうせアメリカの軍事機を國防軍が強奪し、それを取り返しに來たところを返り討ちってところだろ?」
紫藤「あんたがいいね。正解だ。あんた気にったぜ!!今夜は俺の奢りだ!!」
【北海道基地】
大和「また隊長は酒か?」
志禮「今度は自慢のアメ車で飲みに行った、明日まで帰ってこないよ。」
基地では警戒態勢のため、2人が見張りに出ていた。
単純な仕事だが、警戒態勢の中では非常に重要な事だった。
大和「こんなアホらしいこといつまでせなあかんねや?」
志禮「無論死ぬまで。」
大和「パクリ乙。」
大和も火虎のようにポケットからタバコを取り出して吸い始めた。
大和「ホンマに、戦場におったらタバコも硝煙もまじるから嫌いや。」
志禮「どっちも臭いんだよ。」
志禮はタバコの匂いが嫌いなのか、手で煙を払おうとした。
志禮「訳のわからん煙を吸ってご満悅になる気が知れない。」
大和「鬼が知ることじゃねえだろ。」
嫌味のように大和は志禮の顔にタバコの煙を吹きかけた。
すると大和は何故かふざけた表をやめた。
突然真面目な顔になったのだ。
大和「今回の戦闘で恐らく部隊の人間が何人か反を覚えてるはずや。」
志禮「反逆に対する忠告か?それなら俺も同じことを考えてる。時津風だな?」
大和「せや、あいつには注意しとけよ。」
志禮「分かってる、あいつは俺も嫌いだ。人を殺す仕事なのに頑なに人を殺すことを拒む。まるで漫畫の主人公様様だな。」
大和「お前らは真反対の存在や。ギスギスしとるのは分かるけど何とかならんのか?」
志禮「確かに真反対だな、あいつはタバコ酒が大好きだ。俺は嫌いだがな。」
大和「そうかそうか。」
大和は志禮の顔にまたタバコの煙を吹きかけた。
志禮「いい加減にやめろよそれ。」
大和「遊の間じゃ好きな人の顔にタバコの煙を吹きかけるらしいぞ。」
志禮「ホモは嫌いだ。」
大和「安心しろ、俺には嫁がおる。」
【同刻、自衛隊対國防軍殲滅作戦本部。】
予想以上の國防軍の反抗に自衛隊も作戦本部を設けなくてはならなくなっていた。
本部では前の戦闘の件から敵を予測し、部隊の特徴なども摑もうとしていた。
本作戦を指揮するのは佐々木一等陸佐を初めとする佐4名と選りすぐられた鋭からり立っていた。
殲滅作戦は計畫上は既に完しているが、フェンリルフォースの不安要素がその完を完璧なものとしなかった。
その不安要素とは、フェンリルフォースを代表するエース達であった。
佐々木「ダメだ、何度報を読み返してもこいつらのデータだけがない。」
佐々木はフェンリルフォースの過去の活記録などを探し回っていたが、戦闘記録のみが曖昧だった。
佐々木「現場の痕跡は?古いモーゼル製の弾丸?45口徑弾、9mm弾、7.62mmの薬莢、ドイツの軍用企畫の5.56mm、大戦中の30-06スプリングフィールド弾。デザートイーグルの巨大な薬莢、かと思えば5.56のNATO弾まである。極めつけは右肩から心臓を切り裂いて脇腹まで切り裂かれた死。どうなっている!」
陸自隊員「フェンリルフォースは特定の武を決めず、隊員の使用しやすい銃を率先して使用しているのかと。」
佐々木「そんなことは分かっている!!貴様はこれがどれだけ深刻な問題かわかっているのか!?」
陸自隊員「いえ。」
佐々木「隊員のエースが互換の無い弾丸を使い、ひとつの戦闘を生きのびている。つまりそれほど的確に敵を殺しているということだぞ!!それに相手は第二次大戦時代の骨董品を使って我々を圧倒しているのだぞ!!」
陸自隊員「しかし、ゲリラ戦に長けるフェンリルフォースでは……」
佐々木「ゲリラ戦を仕掛けたのは陸上自衛隊第八極特戦隊、通稱、プレデターだ。陸自の最高歩兵戦力をこの戦闘で、しかも鍛え抜かれた鋭がたったの12分で撃滅されている。」
佐々木は機の上に戦場跡の寫真を出した。
その寫真は無慘なものだった。
蜂の巣になった陸自隊員の死、ブービートラップにかかって重傷を負った兵士、絶命した狀態で気に吊るされた特殊部隊などまるで昔の戦爭のような寫真だった。
佐々木「我々は常にこの戦爭で優勢だ、しかし、奴らが出てくる戦闘では常に劣勢になる。」
佐々木の歯ぎしりの音はとても大きかった。
佐々木「特殊部隊が、特殊部隊経験のない元一般市民に一方的に慘殺されている。この事実をなんとしても覆さなければ、我々はフェンリルフォース隊ひとつにたちまち負ける。」
佐々木「次こそ、我々の手で仕留める!!
誇り高き第一空師団の手で!!」
陸自隊員「しかし、第一空師団とその他歩兵部隊の戦力を持ってしてもフェンリルフォースを仕留めるのは難題としか…」
佐々木「安心しろ、我々にはあのお方がついておられる。黒裝束を纏った死神が……」
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