「…貴が一番よくわかっているハズでは？」

「なるほど。つまり君は気付いているのか。ならば教えてくれ、君の口から聞きたいんだ」

気があるんですか？とし笑う

「まず水筒に細工をすることができる人、つまりは下校した生徒は除かれます。

その上で貴がスポーツ…陸上ですね。の部活を終えたあとに水筒から水分補給をする、つまりは自販機で買ったりせず水筒をそもそも持ってきているってことを知っている人じゃないと不可能です。

あげく鞄を教室に置いて部活に參加するってことを知っている人だってこと…

つまり同學年の同クラスで貴と表向き仲のいい人だと絞れます。」

「なるほど、理にかなっている。

だが僕を注意深く見ている第三者の可能もあると思うがそこはどうだ？」

ほら、僕かわいいしと付け足していう

「ストーカーってことですか？

ならば何故貴を殺そうと？」

彼はクスリとし自慢気な顔をする

「し前にね、告白をされたんだよ。振ったけどね。

3年のサッカー部キャプテン

えっと…名前なんだっけ…？」

「三星先輩」

「そうそれ」

「…分かってて言ってませんか？

三星先輩は癖の悪いことで有名です。

普通に考えて同學年に貴と付き合いたいから、なんて理由で別れられた三星先輩の元カノさんがいたって方が自然ですよ。」

何より貴にフラれたショックで昨日は登校してないらしいですしと付け足す。

「なるほど、つまり犯人は三星先輩と際していた私の友達、ということか」

「…お気に召しましたか？」

し間を置き彼は笑う。楽しそうに愉快そうに。殺されかけ、自分の友人が犯人だと知ったというのに

「なるほど、だが不正解だ。」

「…は？」

彼の目付きが変わった。鋭く、見定めるように