《複垢調査 飛騨亜禮》盜作
「しかし、今回の事件、やっかいですね」
さすがの飛騨亜禮も頭を抱えている。
「『作家でたまごごはん』の作者の作品『奴隷ハーレム三姉妹』がまるまるコピーされて、小説投稿サイト『夜空文庫』に投稿されている。ところが、盜作した作者がこれは自分の作品だと言い張ってきかなくて、逆切れしてる……。まったく困ったものね。しかも、盜作者は中學生だし」
神楽舞も今回はさすがにため息しかでない。
とりあえず、『夜空文庫』にメールして証拠保全のために作品削除できないようにしてるけど。
盜作された作者はすでに警察に行ってしまったし、刑事事件になってしまうかも。
「打てる手は打ちましたから、推移を見守るしかないですね」
飛騨はいつもと違って大人しい。
「自己承認求ってやつですかね」
飛騨はぽつりと言う。
「盜作による偽りの自己承認。たぶん、はじめは自分は小説書いてるんだと學校の友人に自慢したかっただけじゃないかな。それがどんどんエスカレートして引っ込みがつかなくなった。他の作品も読んだんだけど、文とか文章の癖が違うから、全部、盜作かもね」
舞は本當にやりきれない気持ちになった。
最近、こういう事件ばかりだ。
格差社會が可視化されるネット社會があり、それに対して報を発信できるSNSがこれだけ発達すれば、それも仕方ないことかもしれないと思う。
「世も末ですね。最近のネット炎上事件も何とも容赦がないというか、日本人全に心の余裕がなくなってるんでしょうね。古き良きネット社會には戻れないものですかね」
モニター越しの飛騨の瞳はどこか遠くを見ていた。
「おお! 俺の作品がジャンルランキングにってるよ」
飛騨はび聲を上げた。
「いや、飛騨君、いいこと言ってたかと思ったら、そんなもの見てたのね。ちゃんと仕事やってよね!」
舞はがっかりした。
仕事中にランキング見ないででほしいわ。まったく。
「舞さん、『お嬢様は悪役令嬢』が日間ランキング7位ですよ!」
飛騨は意外な言葉で反撃してきた。
「ほんとなの! ちょっと見てみるわ! どこどこ?」
舞は慌てて日間ランキングを開いた。
「噓ですよ」
飛騨はいたずらっこのような顔をして笑った。
「……まったく。仕事に戻りましょう!」
舞はバツが悪そうに言った。
三月中旬。
春は近い、春のBAN祭りはまだまだ続くのであった。
(あとがき)
もしあなたの作品が盜作されたら?
http://togetter.com/li/788516
盜作されたうえ嫌がらせ
http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/387164/blogkey/1099441/(作者退會)
経過報告
http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/387164/blogkey/1102946/(作者退會)
実はこういう事件が現在進行形であるわけですが、これが書きたかったのもこの作品を書いた理由です。僕もツイッターでつぶやいたりしたんですけどね。盜作者本人が全く聞かないんで困ったものです。
第五話は『私怨』の予定です。
【WEB版】劣等賢者のケモノ魔法革命〜「獣人は魔法が使えない劣等種だ」と宮廷魔術師から追放されたけど、弟子とFランク冒険者を満喫してたら、いつの間にか最強の魔法學院ができていた〜:書籍化+コミカライズ
第一部完結。 書籍化&コミカライズ決定しました。 「アンジェリカさん、あなたはクビです!」 ここは獣人は魔法を使えないことから、劣等種と呼ばれている世界。 主人公アンジェリカは鍛錬の結果、貓人でありながら強力な魔法を使う賢者である。 一部の人間たちは畏怖と侮蔑の両方を込めて、彼女を【劣等賢者】と呼ぶのだった。 彼女はとある國の宮廷魔術師として迎えられるも、頑張りが正當に認められず解雇される。 しかし、彼女はめげなかった。 無職になった彼女はあることを誓う。 もう一度、Fランク冒険者からやり直すのだ!と。 彼女は魔法學院を追いだされた劣等生の弟子とともにスローな冒険を始める。 しかも、どういうわけか、ことごとく無自覚に巨悪をくじいてしまう。 これはブラック職場から解放された主人公がFランク冒険者として再起し、獣人のための魔法學院を生み出し、奇跡(悪夢?)の魔法革命を起こす物語。 とにかくカワイイ女の子+どうぶつ萬歳の內容です。 基本的に女の子同士がわちゃわちゃして、ドタバタして、なんだかんだで解決します。 登場する獣人のイメージは普通の人間にケモミミと尻尾がついた感じであります。 ところどころ、貓や犬やウサギや動物全般に対する獨斷と偏見がうかがえますので、ご注意を。 女性主人公、戀愛要素なしの、軽い気持ちで読める內容になっています。 拙著「灼熱の魔女様の楽しい溫泉領地経営」と同じように、ギャグベースのお話です。 評価・ブックマーク、ありがとうございます! 誤字脫字報告、感謝しております! ご感想は本當に勵みにしております。
8 57異世界転移は分解で作成チート
黒金 陽太は高校の帰り道の途中で通り魔に刺され死んでしまう。だが、神様に手違いで死んだことを伝えられ、元の世界に帰れない代わりに異世界に転生することになった。 そこで、スキルを使って分解して作成(創造?)チートになってなんやかんやする物語。 ※処女作です。作者は初心者です。ガラスよりも、豆腐よりも、濡れたティッシュよりも、凄い弱いメンタルです。下手でも微笑ましく見ていてください。あと、いいねとコメントください(′・ω・`)。 1~2週間に2~3回くらいの投稿ペースで上げていますが、一応、不定期更新としておきます。 よろしければお気に入り登録お願いします。 あ、小説用のTwitter垢作りました。 @W_Cherry_RAITOというやつです。よろしければフォローお願いします。 小説家になろう&アルファポリスにも出し始めました。 「テト/ライアー」って名前から「冬桜ライト」っていう名前に改名しましたっ!
8 61ノアの弱小PMC—アナログ元少年兵がハイテク都市の最兇生體兵器少女と働いたら
大規模地殻変動で崩壊した國の中、その體に『怪物』の因子を宿しているにもかかわらず、自由気ままに暮らしていた元少年兵の青年。 彼は、數年越しの兵士としての戦闘の中、過去に生き別れた幼馴染と再會する。 ただの一般人だった幼馴染は、生き別れた先で優秀な兵士となり、二腳機甲兵器の操縦士となっていて……!? 彼女に運ばれ、人類の楽園と呼ばれる海上都市へ向かわされた青年は……。 気がつけば、その都市で最底辺の民間軍事會社に雇用されていた!! オーバーテクノロジーが蔓延する、海上都市でのSFアクションファンタジー。
8 156ギャング★スター
まちいちばんの だいあくとう ぎゃんぐ・すたーの たのしいおはなし
8 167無能な俺がこんな主人公みたいなことあるわけがない。
無能の匠 そんなあだ名を現実世界でつけられていた夢も希望もないダメ主人公{多能 巧}による突然の異世界への転移。 ある日変な生き物に異世界に飛ばされた巧。 その異世界では精霊術、紋章術、降魔術といった様々な魔法の力があふれていた。 その世界でどうやらスゴイ魔法の力とやらを授かったようだった。 現実世界ではなんの取柄もない無能な大人が異世界で凄い異能の力を身につけたら・・・
8 190たった一つの願いを葉えるために
大切な人を失ったテルは神様にある真実を聞かされた。その御禮と謝罪として「マース」に転生させてもらった。 処女作です。かなり下手で文章も稚拙だとは思いますが、微笑ましく見守ってください。 ※時々訂正入りますが、ご了承ください。
8 106