《名探偵の推理日記〜君が消えれば〜》第3話『アリバイは電気』
「お名前先に伺ってもいいですか?」
俺がそう言うとは楽しそうな笑みを浮かべた。
「佐々木香奈です。あの事件のことでしょ?それなら私にはアリバイがあるわ。近くの図書館で本を読んでいたから。それでも私を疑うなら図書館の職員にでも話を聞いて見たら?私の顔知ってるし。」
「なるほど。小林刑事、図書館に確認してもらってもいいですか?」
俺の言葉を聞いて小林刑事はし離れたところで電話をし始めた。
「私にはって言ったよね?もしかして犯人が誰なのかおおよその見當はついているんじゃないかな?」
俺がそう言うと彼はいたずらっ子のように笑った。
「さすが探偵さんね。実は私、怪しいと思ってる人が3人いるの。聞きたい?」
「できれば聞かせてもらえないかな?」
俺がそう言うと彼はさらに不敵な笑みを浮かべた。
「いいわよ。まず1人目は、巖下修二君。巖下君はクラスの中で2番目に頭がいいの。だから1番目に頭がいい中島君を恨んでたんじゃないかなって。2人目は有村健太君。有村君はクラスの中で2番目にかっこいいって言われてるの。これも同じく1番目にイケメンな中島君を恨んでたんじゃないかなって。3人目は坂田奏多君。坂田君はテニス部で2番目に強いのよ。」
そう言うと彼は笑ってこう言った。
「もうわかるわよね?これもテニス部の中で1番目に強い中島君を恨んでたんじゃないかって、そう言うことよ。」
「ご協力ありがとうございました。」
俺たちはそう言って彼の家を後にした。そういえば、さっきの彼なんですが、事件當時図書館にいたと言う証言が図書館の職員から確認できました。」
小林刑事がそう言った。
「そうですか。それじゃあ怪しいのは、あの彼が話していた3人ですね。」
俺はそう言って、また歩き出した。
「俺じゃないですよ!!本當です!!」
巖下はやけに興した様子で喚いた。
「じゃあ君は事件當時どこで何をしていたんだ?」
小林刑事がそう聞くと彼はしの間黙り込み、やがてこう言った。
「家にいた。」
「それを証言できる人は?」
小林刑事が問い詰めると彼はボソッとつぶやいた。
「いない……。でも証拠はある。」
「何ですか?」
俺がそう聞くと彼はこう言った。
「電気消費量だよ。ほら、家に誰かがいるときは多量の電気を消費するだろ?それ調べれば分かるだろ?」
「たしかにそれなら何時頃から家にいたのかわかるかもしれませんね!!」
小林刑事は満面の笑みを浮かべて言った。
「電気會社に確認したところ、たしかに事件當時、彼の家の電気消費量は高くなっていました。」
小林刑事は俺にそう報告した。
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