《名探偵の推理日記〜君が消えれば〜》第7話『トリック』
「あなたの言う通りです。騒ぎを聞きつけた僕は疑われるのを恐れて、偽裝工作をしたんです。」
巖下は怯えたような聲で言った。
「この方法に似た方法を使った人がもう1人いるんですよ。」
俺がそう言うと小林刑事が興味津々に聞いてきた。
「何ですか?」
「さっき言った方法と似た方法で死亡推定時刻を遅らせたんですよ。犯人は。そして大きなミスを犯したんですよ。」
ここまで言うとみんな俺の次の言葉を待ってしんと靜まり返っていた。
「まず死亡推定時刻ですが、クーラーですタイマー機能を使って、直接作しなくても自的に冷房がつくようにしたんです。それから犯人が犯したミスですが、それはこのカードです。」
俺はさっき小林刑事からけ取ったカードをみんなに見せた。
「これは図書館で本を借りるときに必要なです。そしてこんなを普段から持ち歩いているのは、図書館の職員からも顔を覚えられている佐々木香奈さんしかいませんよね?」
俺がそう言って、彼の方を向くと彼は笑みを浮かべた。
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