《名探偵の推理日記零〜哀のブラッドジュエル〜》第5章 生贄の檻 8
19時45分。先程まで夕に赤く照らされていた海はどこかに消え、今は漆黒の闇だけが當たりを包んでいた。
『ドンッ!!』
突然部屋のドアが大きな音をたてて開くと、拳銃を構えた男2人が部屋に飛び込んできた。
「な、なんだ!!突然!!」
驚いて後ろに2、3歩後退りした三井が鋭い目つきで2人を睨んだ。
2人は先程圭介達をこの階へと連れてきた警棒を持っていた男と、木刀を持った男に起裝置を奪い取られたタケという男だった。
「時は來た。カグツチ様に生贄を捧げる」
タケと呼ばれていた男がソファに座っていた周防に銃口を向ける。
「ツツ、手錠と猿轡さるぐつわ頼む」
タケにツツと呼ばれた男は構えていた拳銃をホルスターにしまい、ポケットから手錠とタオルのような布を取り出した。
ツツは驚きのあまり腰を抜かして鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしている周防に後ろ手に手錠をかけた。
「な、何をするんだ!!」
やっと事態を飲み込めたのか、周防が激しく抵抗しはじめた。
「くな」
タケが抵抗し続ける周防の額に銃口を突きつけると、周防はまるで凍ってしまったかのように微だにしなくなった。
最後にツツは聲が出ないように猿轡を施し、完全に抵抗出來ない狀態にすると、暴に周防を立たせて強引に部屋から連れて出ていってしまった。
「ぼ、僕達もああなっちゃうのかな……」
藤島は聲を震わせてベッドのシーツを握りしめた。
しかし、その藤島の聲に応える者はいなかった。全員その可能に賛同したくなかったし、かと言って否定する拠もなかったからだ。
「ねぇ、本當に私達大丈夫なんだよね?」
周防が去った後のドアから視線をかせずにいた圭介に亜が袖を引っ張る。
「あぁ、大丈夫。何か助かる方法がきっとあるはずだ」
そう言いつつも圭介の脳はなかなかきはじめなかった。
さっきの景が目に焼き付き、まぶたを下ろす度にその映像が幾度とも再生される。
カグツチ様への生贄。
科學が発達した今の時代、神に人間の命を捧げることなど、圭介には全く理解が出來なかった。
「ねぇ、圭介」
「ん?どうした」
「琴達は大丈夫かな?もしかしたら___」
返事をするよりもが先にいた。
謎の恐怖に怯え、ここにいる人間にしか気を向けられなかった。
急いで話を取ると、琴達がいる7011をプッシュする。
コール音が2回すると電話先で男の聲がした。
「どうかしましたか?」
男の聲は落ち著いていた。こんな急事態でもこれだけ落ち著いていられるのは彼がそれだけ沢山の修羅場をくぐり抜けてきたからなのだろう。
圭介は彼のあまりの肝っ玉に驚きつつも、束の間の安堵を覚えた。
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