《名探偵の推理日記零〜哀のブラッドジュエル〜》第5章 生贄の檻 9
「実は周防さんがテロリスト達に連れて行かれてしまったんです」
「それは本當かい?圭介くん」
勉の聲に一瞬焦りがみえた。
「はい」
「そうか。こちらには今のところ何もないが、何かあったら連絡するよ」
「分かりました」
圭介はそう応えると、靜かに話を置いた。
「どうだったの?大丈夫って言ってた?」
後ろから心配そうに様子を見ていた亜が圭介の顔を覗く。
「あぁ。今のところは何もないって」
「そっか。琴は無事だったんだ」
亜はほっとしてをで下ろした。
「なぁ、圭介。あのテロリスト達は一何がしたいんだ?」
外の景を見ながら腕を組んでいた鳥羽が圭介の方にに向き直る。
「何ってカグツチとかいうやつに生贄を捧げたいんだろ?」
圭介は鳥羽の質問に訳が分からないというように答えた。
「違う。あいつら周防さんを連れて行く時猿轡してただろ?」
「あぁ、でもそれがどうしたんだよ」
圭介は鳥羽のまどろっこしさに半ばイラつきを覚えながら聞き返した。
「なぜ聲が出せないようにするんだ?どうせ殺しちまうなら聲なんて関係ないだろ?」
「確かにそうだな。テロリスト達には何か聲を出されちゃ都合が悪いことがあるってことか」
圭介が顎に手を置く。
「もしかして勉さんが真のテロリストのリーダーなんじゃないですか?」
ベッドに座っていた藤島が人差し指で眼鏡を上げる。
「どうしてそう思うんですか?」
鳥羽が腕を組んで藤島を見る。
「勉さんは奧さんと娘さんの3人で一緒の部屋にれられてたでしょ?おそらく勉さんは部屋にってからすぐ2人を殺害したんです。それからさっき連れて行かれた周防さんも勉さんのいる部屋に連れて行かれて勉さんに殺害された。もし猿轡をしてなけりゃ、名前をばれて正がバレちゃいますからね」
藤島は一方的に自分の推理を披すると、再度自慢げに人差し指で眼鏡を上げた。
「うーん。でもそんなことする機って一何なんですかね?」
城ノ口が腕を組んで視線を宙に泳がせる。
「確かにな。これだけのことをするってことは相當3人のことを恨んでるんだろうけど、勉さんがあの3人を恨んでるなんて話聞いたことねぇからなぁ」
ソファに腰掛けた三井が自分で淹れたコーヒーを一気に飲み干す。
「しかも人質を殺すことだけが目的なら、あのテロリスト達にやらせちまえばいいしな」
と鳥羽も藤島の推理にツッコミをいれた。
「そ、そうですよね……」
全員に総ツッコミをけた藤島は苦笑いを浮かべ、トイレに立った。
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