《名探偵の推理日記零〜哀のブラッドジュエル〜》第5章 生贄の檻 11
「うーん。やっぱり見張りは常にあの2人がやってるみたいだな」
玄関のドアに張り付き、覗きから廊下の様子を見た鳥羽が腕を組んで壁にもたれかかる。
「1人ならなんとかなりそうなんだけどなぁ」
鳥羽に続き覗きを覗いた圭介が頭をかく。
「確か周防さんが連れて行かれる前に1回だけ見張りが1人になった時がありましたよ」
ベッドに座ってこちらの様子を伺っていた藤島が2人の會話に割ってる。
「本當ですか?」
壁からを起こした鳥羽が藤島に迫る。
「は、はい。僕も外の様子が気になってずっと見てましたから」
藤島は鳥羽に勢いに2、3歩退いて答えた。
「それって何時ごろでしたか?」
今度は圭介が藤島に詰め寄る。
「えぇっと……」
と言いながら藤島は自分の腕時計を確認して
「__たしか19時30分だったと思います」
と答えた。
「ちょうど1時間前ってとこか」
圭介は獨り言を呟くと窓際の椅子に軽く腰掛け、この檻から出する方法について思案を巡らせた。
「なぁ、エアダクト を通っていけばうまく出できるんじゃないか?」
ソファに座っていた三井が考え込む圭介に策を提案した。
「いいですね!!それだったら絶対うまく行きますよ!!」
城ノ口が案を出した三井を褒めたたえた。
「たしかにそれならテロリスト達に見つかることもなくこの部屋を出られるかも!!」
圭介の向かいの席で俯いていた亜も顔を上げて賛する。
「よし、勉さんにも相談してみよう」
圭介はそう言って話を取ると、先ほどと同様に7011をプッシュした。
2回コールがした後、男の聲が話から聞こえてきた。
「もしもし。圭介くんかい?」
勉はまた生贄のことだと思っているのか、聲がし沈んでいた。
「はい。実はお話ししたいことがありまして」
「なんだい?」
圭介の様子に何かを察したのか、勉は訝しげに聞き返した。
「ホテルから出する方法を見つけたんです」
「い、一どうやってここから出するんだい?」
予想にもしなかった答えに多の戸いを見せたが、一瞬で落ち著きを取り戻し、勉はさらに質問をした。
「エアダクトですよ。エアダクト を通って69階よりも下の階に逃げるんです」
「それは無理だよ」
「えっ?」
一瞬にして計畫を否定された圭介は、訳が分からず勉に聞き返す。
「エアダクトは各階で獨立しているんだ。だからエアダクトを伝って出するのは不可能なんだよ」
圭介の反応から何となく話の容を察したのか部屋には暗い雰囲気が漂った。
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