《錬七剣神(セブンスソード)》捜索2

「じゃああれか、もう一人を探すのを口実に香織かおりさんとデートしようってわけじゃないんだな?」

「當然だ」

「そうか」

星都せいとは納得したのか腕を組む。その後に悪そうな顔になった。

そして、星都せいとがにやりと笑った!

「なら、俺が香織かおりさんと探しに行ってもいいわけだな」

「なんだって!?」

が、今度は聖治が驚いた。そして激しい口調で話していく。

「おい星都せいと! お前、香織かおりさんと二人きりになるのが目的か!?」

「…………」

「なんとか言うんだ!」

「…………」

「どうなんだ!?」

「…………」

「香織かおりさんになにをするつもりだ? どうするつもりだ? 二人きりになろうなんて俺と力也りきやが許さないぞ!」

「いや、僕は別にぃ……」

「答えろ星都せいと!」

「……フッ」

「星都せいとぉおおおおおおお!」

「ちょっとそこうるさい!」

「「あ、はい」」

「え、もしかして僕もぉ?」

そこで離れている場所にいる此方こなたに怒られてしまった。

「聖治さんたちなにしてるんですか?」

「なんだろうね」

すぐ近くでは日向ひなたと香織かおりさんが仲良さそうに話をしていた。

「ちっ、分かったよ。俺は力也と一緒にいく。でも、だからと言って気を緩めるんじゃねえぞ。遊びじゃねえんだからな」

「分かっている」

話はつき三人は子組と合流した。とりあえず一九時になったら駅前で集合するという約束事を決めそれぞれは足をかした。

聖治は香織かおりさんと一緒に大通りを歩く。

人の往來は依然多く、前から押し寄せるように人が來ればそのまま二人の橫を通り過ぎていく。

道路も同じように車が移しており、車道の反対側にはお灑落な服やブランド品を売る店、デパートなどが並んでいる。

平日だというのに活気に満ちており、見れば楽しそうに遊んでいる人もなくない。

そんな中で聖治と香織かおりさんの二人きりで歩いていれば、傍から見れば人同士に見えても不思議ではない。

だからだろうか。

「なんだか、私たちデート中の人さんみたいだよね」

気さくな笑顔で、香織かおりさんがそう言ってきたのだ。

「え? あ、ああ……」

香織かおりさんの言葉に聖治は不用に相槌を打つ。視線を逸らしたりしながら頬をかいた。

「だけど、俺たちの目的は遊ぶことじゃない。ちゃんと目的を果たさないと」

もしかしたら香織かおりさんも星都せいとと同じく不純な気持ちだと疑っているのだろうか。そうは思われたくない。

それで聖治は魔來名まきな探しが目的だと改めて言ったのだが、香織かおりさんの次の言葉は意外なものだった。

「そうだね。でも、しはいいんじゃないかな」

「え?」

意外だった。なくとも聖治は香織かおりさんは真面目だと思っていた。その人からまさかそんな臺詞が出てくるとは思わなかった。

(まさか、俺に気があるのか?)

そうなのか!?

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