《転生して帰って來た俺は 異世界で得た力を使って復讐する》9
人間のクズ青山の會社を出た頃には、もう夕方になっていた。こういう時間にこういう建から出ると、仕事したわけでもないのになんだか今日の俺は頑張ったなーって思ってしまう。軽くびして振り返って、奴の會社を見てるとなんか腹立ってきた。
そうだ、奴の財産でもあるこんなクソ會社なんて壊せばいい、と思い、高威力の魔を派手にぶっ放ってやった。奴の會社は、と化した青山と井村ごと跡形も殘らず消え去った。
そしていつもの通り記憶作と認識阻害をかけて、誰も今起きたことを気にしないように細工した。ここに大量殺人事件と小さな會社破壊事件が起こったことなど全く気付かないでいる有象無象のモブどもは、日常を過ごしていく。目の前に破壊跡があるというのに誰もきにしてないという景に思わず笑ってしまった、俺がやったことなんだけど。
帰り途中でブリ〇ストンの自転車屋を見つけて、ついってしまった。生前の自分の移時の9割以上がチャリンコだったなぁ。スーパーもファストフードのチェーン店も本屋も全部チャリ移だったっけ。今となってはチャリ不要の移能力を有しているから不要なのだが、ズラッと並んでる能良さげなチャリンコたちを見ていると、何だか乗りたくなってきた。
というわけで5~6萬はする上等なチャリンコを購。そして乗車......おお!この覚ホントに久しぶりだ!そして漕ぐ...新品で高能なだけあってグングン進む。快適だ!誰もいない通行路で軽くスピードを出してみる......あ、前走ってる車追い越した。
ここで悪目立ちをする気はないので即座に通路から離れて別の場所へ。今本気で漕いだら、スピード以前にチャリ自が耐えきれずに壊れてしまいそうだな。力セーブしないと。
その後もしばらく久し振りサイクリングを楽しんでいると......
「――あ...?」
橫斷歩道の真ん中で停車してこちらの通行を邪魔する車が現れた。停止線あるのにも関わらずそれを越えて、明らかに歩行者たちが通る歩道の前で止まりやがった。
「.........ハァ」
生前も、こういう輩にかなり腹を立てたなぁ。いや邪魔だろうが。それ以前に通違反だろうが。お前停止線見えてないわけ?太くデカい白線があって、停止する際はそこから前に出てはいけないって教習所で習ってるはずだろうが...!!
通行は歩行や自転車が優先だというのに、明らかに渡ろうとしてる俺の前を橫切って橫斷する車に歩みや通行を妨げられるのは非常に不快だ。つーか悪だろ?俺の中では殺されても文句言われないくらいの悪行だね!!というわけで......
「邪魔なんだよぉこのクソ運転者が、消えろ!!」
――ドゴォ!!!
怒りに任せて通行先に止まってる車を思い切り蹴り上げる。浮いた車目がけて炎の弾を數発撃ち込んだ。直後、車は大炎上して発した!
「ぎゃああああああああ......!!」
クソ運転者の斷末魔のびがし聞こえたがすぐに消えた。すぐに死んでくれたみたいだ。復讐ではないから殺すことに手間はかけない。蚊を潰す覚で殺した。周りから悲鳴が上がると同時にいつもの事後処理して騒ぎを鎮靜させて立ち去る。まだ往來で俺の行を認知はさせない、全てへの復讐を達した後まで全て隠蔽するつもりだ。
まぁその間は自粛することなくこうやって制裁活していくけどな。後で周りのモブどもの記憶を消せば済む話だし。
で、気を取り直してサイクリングしていたら......
「.........」(ピキィ...)
まーた歩行者優先無視して通行を遮ろうとするクソ運転野郎が現れたあーもう不愉快だ!
「――通行の、邪魔すんなあああああ!!」
右腳を大きく回して蹴りつけて、クソ車を近くの壁に叩きつけた。もの凄くひしゃげる音と破壊音がして車は大破。そして運良く無傷で降りてきた運転者(中年男)が、こちらに憤怒の形相を見せて詰め寄って來た。
「何さらしとんじゃお前ぇ!?俺がお前に何かしたんかぁ、ああ!?」
はいそうやって逆ギレ。ホントこういうゴミは目障りだからすぐに殺そう。
「橫斷する時に歩行者がいたらその場で停車することってことすらできないわけ?教習所からやり直せよクソゴミ野郎。まぁこの後生きて、通うことなんてないけど...なっ!!」
ブチィ!「ぎやああああああ―――!?(グシャ!)」
詰め寄ってきた汚い男の腕を引き千切ってそれを口にぶっ刺して脳天刺し貫いてやった。刺す寸前男が恐怖した顔を見せたので気分が良かった。
「全く......日本の全國どこでも、通ルールをロクに守らねークソ運転者はいやがるな。何でルールを守らないカスどもなんかに運転免許寄越してやがんだ。意味が分からない」
生前見たニュースでは煽り運転とかも出てたっけ。日本人に車という道を與えたのは間違いだったんじゃないのかマジで。特に運送業の人間以外の奴らなんかには車乗る資格無いだろ、どーせロクにルール守らないんだからさ。まぁ今はどうでもいいか。この件については放っておこう。
さて......今日はまだこれで終わりにはしないぞ。なくともあと一人は復讐しに行く。というより、次に誰を殺すかは...もう決まってある。チャリンコを拠點へ止めてから俺はその対象がいる場所へ向かっていく。どうやって殺してやろうかなー?楽しみだ、くくく...!
*
時刻は19時。17時30分に定時上がりした男......中林大毅(45歳)は、最近通うようになった、ミドル世代で構されたフットサル活の最中であった。小學ではクラブ、中學と高校では部活、大學ではサークル活と10年以上のサッカー経験者であるおで、このフットサルメンバーの中では彼がいちばん上手くプレーしている。
今回もいい汗をかいたことに満足して、著替えて帰路に著くところだ。中林の通勤路には、途中小さな公園がある。今日も暗くなって誰もいない公園を通って帰って行く......はずだった。
いつもは何事も無く公園をいで行く中林だったが、今日はそこで立ち止まってしまった。
立ち止まらずには、いられなかった。それも彼のように平穏な日々を過ごしていた者にとっては無理もないことだ。彼がごうとしていた公園には、人がいた。別にそれだけなら中林は気にすることなく素通りしていたのだろうが、今この場にいるその人間が、常軌を逸していることをしているのならば、話は別だ。
「な......ぁ!?」
公園の真ん中で立っているその男の両手には――
「ったく、公園は喫煙所じゃねーんだよ。ここは自分らの敷地だといった態度でスパスパ吸いやがって。実に不愉快で最低だ。死ぬべきゴミどもだ。
――お前もそう思うよなぁ?
中林大毅ぃ?」
若い男の首と腕があって、彼の周囲には、數人の男だったの部位が散らばっていた―。
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