《バミューダ・トリガー》裏・四十幕 選抜(息抜き回だな)
此度の不審者についての調査は大人數では目立つということで、三人を選抜することになった。
選抜方法は至って単純、有志を募った後のじゃんけん勝負だ。
立候補者は七人。
「まずは俺、平均以上の力と熱を持つ男、神河 人かみかわ りんと!そして、妹のためなら法を侵しかねない最強のシスコン、植原 諒太うえはら りょうた!先日の警察署襲撃の際にも、その能力を駆使して健闘した黒絹 翔斗くろきぬ しょうと!靜かに、だが案件解決に向けて確固たる意思を宿したクールガイ、一雙 頼矢いっそう らいや!恐らく心の底ではあまり乗り気ではないが、自分以外の男子が全員立候補したことで渋々名乗りをあげたオタク、加賀 秋仁かが しゅうじ!友のために竹刀を振るう、ボクっ子剣道、稲丸 影近いなどうまる かげちか!か弱い子と正義の味方、先日能力を覚醒して波に乗るおてんば、雲雀 鈴ひばり すずぅぅぅうっ!!」
「ちょっと神河!なんで私だけプロレスみたいなアレンジしてるのよ!失禮な!」
「誰がクールガイだ」
「・・・分かってるなら、別に負けさせてくれたっていいんだぜ?神河」
「いや、やるからには本気だ!」
我ながらうまくいったように思っていた選手紹介を若干名に刺されながらも、案件解決のための選抜が始まった。
―――――――――――――――――――――――――
一戦目
「「「じゃーんけーん」」」
「「「ポン!」」」
七人の聲が重なり、各々が手をつき出す。
「ぐ、ぐぉあああああっ!?ま、負けたぁぁぁあ!!くっそぉおおお!」
「チッ、勝っちまったか・・・」
(秋仁の舌打ちは、まあ、聞かなかったことにするか・・・)
結果、翔斗の一人負け。
―――――――――――――――――――――――――
二戦目
「「「じゃーんけーん」」」
「「「ポン!」」」
「えぇー!?何でよぉ!!」
「くっ・・・、京子きょうこの為にも、僕は、僕はっ、勝たなければいけなかったのに・・・!!」
男それぞれ一人ずつの、悲嘆と不満の聲が教室に響く。
結果、鈴と諒太の落。
―――――――――――――――――――――――――
「殘ったのは、俺と、頼矢、秋仁、影近の四人か・・・」
「まさか、本當に殘れるなんてな。ここまで來たら勝ちに行く・・・」
「はぁ、何でこんなことに・・・」
「ボクもなんとか殘れてるね。鈴ちゃんが負けちゃったから、鈴ちゃんの分まで頑張るよ」
「影近・・・!大好き!結婚して!」
「フフッ、それを言われると複雑だけどね」
極まって、あろうことか影近に告白を始めた鈴に、當の影近は困気味だ。
「さて、鈴はほっといて最終選別といくか」
背後から鈴という名の暗殺者の視線をじたが、完全無類の最強戦「無視」で乗り切ることにした。
―――――――――――――――――――――――――
「これで最後だぞ」
「「「じゃーんけーん」」」
「「「ポン!」」」
グーとチョキとパー、三種の神が同時に繰り出され、いわゆる「あいこ」狀態が生まれる。
「あーいこーで!」
そして俺の掛け聲で、四人が再び手を振りかぶり、他の六人は息を飲む。
「「「しょっ!」」」
―――――――――――――――――――――――――
「まじかぁあああああ!!?」
最終選別を終え決した最後の落者は、俺こと、神河人であった。
調査に向かうメンバーが、決定した。
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