《No title_君なら何とタイトルをつけるか》失った
の香りと賑やかな聲、気持ちい海風に晴天の空。ヴェルザの心は明るかった。
「ヴェルザちゃん!お待たせ!」
小走りでヴェルザの所へ來たマリー。
「じゃぁ、行こうか!」
し照れながらもマリーと街へ行くヴェルザと楽しそうな顔をしているマリーを見る黒裝の集団がいた。
「何しようか?」
「まだ時間はある…」
「そーだよね。いつも厳しい訓練あるから無いと楽だなぁ」
「……」
「…如何したの?」
「あ、いや…何でもない」
マリーはヴェルザの顔を覗き込み不思議そうに見た。
「そうだった!これ!クッキー作ったの食べてみて!!」 
「う、うん…」 
サクサクとした味しいクッキーだったがほんのし苦味があったようにヴェルザはじた。
「あっ!ねぇみてみて、あれ!」
マリーの指さしたを見るとそこには可らしい桃と水の貓のストラップがあった。
「可いね?」
「…うん、可い」
「ねぇ、お揃いで買おうよ?」
「良いよ」
初めて同で歳が近い人と出かけて、初めてお揃いのものを買って、初めてこんなに楽しかったヴェルザは幸せそうにしだけ微笑んだ。
「本當に可いなぁ、ヴェルザちゃんの桃も良いね!」
「うん…マリーさん」
「…?」
「楽しい、有難う」
照れながらも一生懸命マリーに伝えようとするヴェルザをみてマリーは、
「えへへ…私も楽しい!有難う!!」
マリーは無邪気に笑った。その後もヴェルザとマリーは街を巡った。
「お腹空いたなぁ」
「そうですね…何処か店にりましょう」
ヴェルザは目にったオシャレなカフェを見つけて指をさして振り返ると…
「マリーさん………?」
今そこに居たマリーの姿が無かった。
ヴェルザは辺りを見回したがマリーは居なく嫌な予がした。
「ま、マリーさん!」とヴェルザは呼んだが返事は無かった。不安になったヴェルザはマリーを探し回った…店番のと客が何やら話していた。
「さっき黒裝の集団を路地裏で見てね…騒な様子だったわぁ」
「へぇ、それは怖いなぁ」
「大きな袋を擔いでいてねぇ…」
「拐犯か何かですかね?」
「さぁ……?」
ヴェルザはその話に嫌な予がしてに聞くとはし戸ったが答えた。
「あの…今の話…その路地裏って何処ですか?」
「え、あっ…あぁ直ぐそこの角だよ?」
「有難うございます」
ヴェルザは走って路地裏へって行き、片方の耳に手を當て耳を澄ました。遠くから男の集団の聲がした。ヴェルザは聲のした方向へ向かった。
「思ったより遠くなかった…」
ヴェルザは大きな袋を地面に置いて座って何か話している3人の男を見つけた。
「功しました」
「あぁ、命令通り処理しろ」
「了解しました」
「隊長、団長から連絡がありました」
「何だと?」
「其方へ向かう。だそうです」
「そうか…では邪魔がらないようにするぞ」
隊長と呼ばれる男、手下の2人…
ヴェルザは會話を聞いてある程度の狀況は判斷できた。
「団長…って誰だろうか?」
呟いているとヴェルザは後ろから強い気をじ、素早く振り返るとそこには一昨日の青年が立っていた。
「君、此処で何をしているの?」
ヴェルザは逃げようとするが青年に腕を摑まれて取り押さえられた。倒れた音に気付いた男達が現れた。
「何をしている!」
「って…団長?」
「そのは誰ですか?」
男達は混したように団長と呼ばれている青年に聞いていた。
「この子は一等兵の団員だ」
青年は男達にヴェルザの事を話した。
「この子を縛っておいて。」青年はそう男達に命令するとヴェルザを男達に引渡した。ヴェルザは強く縛られ座らせられた。
「袋からを出せ」
男達は青年に言われるままにいた。
袋から口を縛られているマリーが出て來た。
「マリーさん!!」
マリーは聲が出ないが必死にヴェルザに助けを求めているが縛られて、囲まれているヴェルザにはどうしようも出來なかった。そう…普通は考える。マリーを助ける事がヴェルザには出來るが縄を解く時間がしかった。
「あの!如何してこんな事をするんですか?」
ヴェルザは時間を作ろうと青年に問いた。
「君には関係ない」
「でもっ!マリーさんだって関係無いんじゃないんですか?」
「マリーが関係無いなら拐なんてしないよ」
あとしで縄が解けるヴェルザは青年に聞いた。
「マリーさんをどうするの?」
「はぁ…それ最初に答えたじゃないか。君には関係無い…いや、でも教えても良いかな。気が変わった」
「…?」
「殺すんだよ」
「え…」
ヴェルザは余計に混して解くことが出來た縄を隠して握ったままだった。青年は微笑みヴェルザに言った。
「マリーはね…反逆者なんだよ。リアムを暗殺しようと計畫していた者、そして実行して失敗した者なんだよ」
「マリーさんが…暗殺?…貴方は誰?」
ヴェルザはマリーを見た。恐怖に満ちた目で泣いて、助けを求めている。青年を見るとまだ微笑んでいる。
「僕は海上団の団長だよ」
「…団長が噓をついて団員を殺すはずがない」
「そうそう、君 分りがいいね」
ヴェルザはマリーが暗殺出來るような人じゃないと考えた。団長の話も信じられるが、信じたく無かった。
「自分は信じられません」
ヴェルザはハッキリと団長にそう言った。
マリーの口から話してもらわないと信じられないとヴェルザは考えた。
「…マリーの口から言わせれば信じるだろう。口の布を解いてあげて」
団長はヴェルザの考えていた事をあっさりと見破り男達に命令した。
「…っ!!早く殺せ!!私は兄を殺しそびれた!捕まったら殺される覚悟は出來ている」
そのマリーの言葉にヴェルザの心は黒くなった。信じたく無かったことが事実だったとなればけれなければならない。
「噓だ!!」
ヴェルザは大聲でんだ。
「噓じゃない!私は兄を暗殺するように殺し屋に依頼した。けれど、その殺し屋は捕まって処刑された…だから今度は自ら殺そうとした」
マリーはヴェルザに対して怒鳴りつけた。その時のマリーの顔は恐怖と怒りが混ざっていた。
死にたくない、死ぬ恐怖、けれど副団長を殺す事が出來なかった怒り、いや、ヴェルザには分からないマリーが兄に対する怒りの顔だった。
「…リアムはマリーに會う気は無かったそうだったよ。だから僕が態々出向いたんだから…一どうしたら兄弟そんなになるんだい?」
団長は呆れ顔にマリーに問いたがマリーは答えなかった。
「…」
「マリーさん…」
ヴェルザは現実をどうけ止めたら良いか分からなかった。
「マリー、君はその子も殺そうとしただろう?リアムを殺す練習として」
「え…」
ヴェルザは奈落の底に落とされた気になった。明るかった所から暗く深い所へ落ちて行く。
「だから何?」
マリーは狂気に満ちた顔をして団長に応えた。
「私は人を殺すなんて初めてだから練習が必要だったのよ。」
「マリーさん…噓だと言って?自分は…」
「お前に近付いたのは怪しまれないようにするためでもあったのよ。じゃなきゃ貴方みたいな……」
ヴェルザの視界が一瞬暗くなって、がるとそこには首からを流したマリーが倒れていた。突然の狀況に男達とヴェルザは黙っていた。
「…醜い」
と言ったのは右手にナイフを持った副団長だった。ヴェルザはマリーの死をみて泣きんだ。ヴェルザにとって失いたくないは失われた、初めてヴェルザを見てくれて恐れなかったマリーはヴェルザにとって…友達と認識出來るものになっていたのだろう。
「やぁ、リアム。結局 來たんだ…」
「最後くらい顔を見ておこうと思いまして…団長、この度はマリーがご迷をおかけしました。今後は……とは言っても、もう死にましたから大丈夫でしょう」
団長は笑って路地裏を出ていった。
「マリーさんは…副団長の妹……なのにっ、何で……そんな平気にしているんですか」
「…私は生存本能が働いただけだ。それと、その答えは人を殺してもどうも思わないからだ。お前と同じだ」
「……」
「否定しないのか?…それはお前が一等兵の特別班 暗殺者だからか」
「他の団員に比べて特別班の訓練は楽だろう?ただ自主練習とを教わるだけ…私も特別班だったからな。分かるんだよ」
副団長は笑う事無くヴェルザを見下ろした。
ヴェルザは泣きびは止まったが心に空いた空白が寒かった。いつの間にか男達はマリーの死を回収し、副団長は帰って行った。
ヴェルザはまだ微かに殘ったマリーの返りを見て何も考えずにいた。
「ヴェルちゃん、帰るよ」
月のが照らすグレイの姿はヴェルザの視界にはボヤけて移っていた。ヴェルザの顔は悪く、はかなく、聲の出ない狀態だった。
「毒だね…致死量では無いっぽいが、顔が悪い……」
「ヴェルちゃん。今回、私はねこの事を知っていた。済まなかったね…辛いだろうがどうしようも出來ない」
ヴェルザの視界は暗くなりマリーの姿と笑った聲が脳に浮かんだ。
僕の妹は〇〇ですが何か問題ありますか?
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