二手に分かれた炎は真っ先にとある場所へ向かって行った。

(確かターゲットはコッチに行ったよな)

スマホを取り出すと何かを見ていた。

---実はあの時橫を通った時、かに発信機を男に付けていた。

何故付けたのかは分からない。無意識のに付けていた。

ひょっとするとこういう狀況に慣れていたのかもしれない。ますます自分のことが分からなくなってきた。

取り敢えず発信機をつけた男の場所を確認すると1km離れた河原の方できが止まっていた。

「よし、そこに行ってみるか」

---一方の柑菜は手當たり次第に捜し回っていた。

「ったく、ドコよ、あいつ～」

イライラしながら捜索をする柑菜。

「それにしても々と変なヤツ、黒崎 炎。一何者なの」

柑菜は炎に対して違和をじていた。

「何か私達と同じ匂いがした。同じ力を持つ者の匂い。一、あいつ何者なの？」

柑菜はそんな疑問を抱えながら捜索を続けた。

---それから10分後、炎は目的の河原まで來ていた。河原の近くには人影は1つも見當たらない。

だがそこには1つだけ大きな緑茶のが見えた。

炎は柑菜に連絡する為スマホを取り出した。

『ガチャ！もしもし！柑菜さん、今目標を確認しました』

『もしもし！今ドコ？直ぐに向かうわ！』

柑菜は場所を聞こうとしたが炎はこう言った。

『今は河原の方にいます。でも大丈夫です！俺が何とかしてみます』

『ちょっ、あんた何言って…プツッ！』

炎は柑菜の話を最後まで聞かず電話を切った。そして何事も無い様に大きなに向かって行った。

すると大きながゴソゴソいていた。そしてくるりと炎の方に振り向いた。

そのには鋭い目に鋭い牙、夥おびただしい程の鱗を纏まとっていた怪だった。

「あーん！何だテメエ！！」

怪は威嚇いかくする様に炎を睨みつけた。

「やあ、さっきぶりですね」

だが炎は臆することなく小さく手を挙げ挨拶をした。

「ああ、さっきぶり～？」

怪は眉間にシワを寄せて思い出そうとした。

「…ああ、公園の方でボケっとしてた兄ちゃんか！つうか、よく俺の事が分かったなあ」

怪の正は何と捜していた男だったのだ。

「どうした？何か俺に用か？」

すると炎は男を指差しこう言った。

「悪いけど、あなたを捕まえさせて貰います」