《BLOOD HERO'S》episode1 #5「黒の剣(つるぎ)」
男はキョトンとしたがその後腹を抱えて笑いだした。
「がっははははは、面白い事言うな、兄ちゃん!今、自分が何言うてるのか分かってるのか!!」
男は牙を剝き出して炎に襲いかかった!だが炎は微だにしなかった。
「い立て、我が闘よ!」
---「ったく、ドコよあいつ~!」
河原まで來た柑菜は炎を捜していた。逃した男を捕まえる筈が今は炎を捜す事が優先事項になっていた。
「も~、何かあったら私のせいなんだけど~~!!」
頭を抱えながらも捜索を続けていると、前の方で黒い煙が上がっているのが見えた。
「何?今度は火事~?…まさか!」
イヤな予がした柑菜は煙が上がっている場所へ向かって行った。
「…何よ、コレ!」
するとそこには倒れている緑茶の怪と立ち盡くしている炎の姿があった。
しかし炎の様子がおかしくなっている事に気がついた柑菜。
炎の右腕に何か持っているイヤ、付けている。
デカい黒い剣の様な形をしていて肩から上に向かって鍵狀の突起が出ている。その突起の先端には煙の様になっていた。
「炎!」
柑菜が呼び掛けると炎に付いていた剣がスッと消えて炎はそのまま倒れてしまった。
「炎!炎!」
急いで炎に駈寄る柑菜。
---謎の青年・黒崎 炎。彼は一何者なのか?それを知るのは大分先の話である。
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