---柑菜との攻防が続いて10分、突然柑菜のきが止まった。

「？？」

(急にきが止まった？)

柑菜は両腕を降ろして完全に無防備の狀態になっていた。

(今ならイケるか？)

炎は一気に距離を詰めようと柑菜に向かって走り出した。気絶させて戦闘不能にしようと考えたのだ。

しかしその前に柑菜は両腕を広げた。

「我が闘に大いなる力を與えたまえ」

「？何だ？」

すると柑菜は何かブツブツと言っている。

「ターゲット確保ロック、逃がさないで！自追尾ロックオン・鬼蜂デビル」

柑菜は両腕を広げたまま鬼蜂を撃ちまくった。すると撃った弾は真っ直ぐにいかず炎の方に向かっていった。

「なっ！！」

足に急ブレーキをかけ後ろに振り返り逃げたす炎。

「無駄よ！！」

柑菜はドンドン撃ってくるが全弾炎に向かって飛んでくる。逃げる炎だが逃げても逃げても追いかけてくる。

「くっ、何だコレ！」

必死に逃げてる炎。

「この技は私が決めたターゲットを追尾するのよ！何処に逃げようがあたるまで追いかけるのよ！逃げたって無駄よ！」

柑菜は炎に本気を出させ様としていた。炎はその事に薄々気づいていた。

(でもどうしたらいいんだ？)

あの時の事をふと思い出した。

(あの時確か何か呟いていた様な…)

炎は立ち止まり柑菜の方に向いた。

「い立て、我が闘よ！」

「！！」

炎の言葉に柑菜だけでなく外野そとに居た志村と細谷も驚いていた。

「まさか、そんな馬鹿な！！」

細谷はし取りした様に言った。志村も何か思い悩んでいるかの様に渋い顔している。

(彼もまさか私達と同じ能力を…)

しかし柑菜の撃った弾は炎に向かってきていた。

---ドオオオオオーーーーーン！！！！！

時既に遅く炎に向かってきた弾は全弾命中した！そして命中した弾から煙が出てきた。

「やったの？」

すると煙の中から強烈な風が吹いてきた。

「闇を司つかさどれ、炎刀えんとう・黒龍刃こくりゅうじん！」

煙の中から炎が現れたかと思うと炎の右腕にはあの時の黒い剣が付いていた。

「やっと、本気出したわね！！」

柑菜は何だかし嬉しそうな顔している。

「本気でいかさせてもらうぞ、柑菜！」

「いいわよ、かかってきなよ！！」

そして炎VS柑菜の第2ラウンドの始まりであった。