---朝食を食べ終えた炎は豪鬼に言われて外へと向かって行った。

 外へ行くと豪鬼は外で葉巻を吸っていた。

 (やっぱ豪鬼さんってデカイな～！豪鬼さんの父親もこんなじだったんだろうか？)

 炎は豪鬼の背中を見ながらそんな事を考えていた。

 「お待たせしてすいません！」

 「おっ、來たか！ほんじゃトレーニング始めるとしまっか！！」

 豪鬼は葉巻を吸い終わり攜帯灰皿にしまうと炎の方に振り返った。

 「ところでトレーニングって何するんですか？」

 「ん～？余裕そうな顔しとるの～？コレはシゴキ甲斐があるわ！！ガッハハハハハ！！！！！」

 「あの、トレーニングは…」

 「わーっとる、わーっとる！トレーニング容は至ってシンプルや！ソレはズバリ…マラソンや！！」

 「マ、マラソン？」

 「何や！まさか走るんは苦手や言うんちゃうやろうな？」

 「い、いえそんな事ないと思いますけど、何かもっと凄い容かとばかり思ってたんですけど…」

 力をつけるには確かに走る事が一番だが炎はもっとキツイトレーニング容かと思っていた。

 別に走るのが得意という訳では無いがし気抜けした炎。だが豪鬼は笑ってこう言った。

 「マラソンっちゅうのは力をつけるだけじゃないんやで！ペース配分や集中力も必須になってくる」

 「なるほど！そう考えるとマラソンって奧深いんですね」

 炎が関心していると豪鬼は付け足す様に話始めた。

 「ただ、それだけでは足りんからの～」

 「足りない？」

 「そうじゃ！そこで兄ちゃんにはコレを付けて走って貰おうと思うての～！」

 すると豪鬼は服から黒いっかの様なを２つ取り出した。

 「ソレは？」

 「見て分かるやろ！重りや重り！」

 「お、お重り？」

 炎はすぐに嫌な予がした。それをじとったのか豪鬼はニヤリとした。

 「もうコレで分かっとるやろ？」

 「つまりコレを付けて走れって事ですか？」

 「そういう事じゃ！因みに1つ10キロあるからのう！」

 「10キロ？？」

 炎は一気にの気が引いてきた。

 「ほら、何してるんや！早よ付けな始めらへんやろ！早よう始めんと日い暮れるで～！！」

 そう言うと豪鬼は持っている重りを炎に向かって放り投げた。

 「お、重っ！！」

 炎は重りをキャッチしたがあまりの重さにキャッチした手が地面につきそうになった。

 「ガッハハハハハ！！！！！名付けて『地獄の重量マラソン(ヘル・ウエイト・マラソン)』や！！」