《BLOOD HERO'S》episode4 #1「傀儡、來たる!」

 ---某所・廃墟

 「おうおうおう!どーしてくれんだ嬢ちゃん!!」

 薄暗い廃墟で筋骨隆々の男1人と中中背の男4人が1人のを囲っていた。

 金髪碧眼でカールを巻いている。服裝は黒のゴスロリドレスで背丈が130はあるかないか程小柄な格をしている。

 そんな小柄なを平均175ぐらいの男達が囲っていてまるで要塞の様だった。

 「人の腳にぶつかっておいてシカトとはエライ舐められてんなー!」

 「社會のルールってもん教えてやんねーとなー!!」

 寄ってたかって平均30手前の大人達がに恐喝してくる。しかしは怖がる様子を見せず口を開いた。

 「愚かね」

 「ああ?」

 男達は一瞬耳を疑った。この狀況で出た言葉が『愚かね』?

 「嬢ちゃん、今何て言った?」

 1人の男がに聞き返してきた。

 「愚かねと言ったのよ。あなた達みたいなクズに教えて貰うルールなんて無いわよ」

 「んだとテメエ!」

 更なる暴言に男達は激怒した。

 「どうやら狀況呑み込めてねーよだな、嬢ちゃん!」

 「何を言ってるのかしら?私は狀況を把握した上での発言よ。そっちこそ理解が乏しいんじゃないの?」

 「このガキーー!!」

 明らかに挑発してくるに男達の怒りは頂點に達していた。

 「本當は脅すだけで済まそうとしたがヤメだ、このガキ…ぶっ殺す!」

 筋男はに向かって拳を振りかぶった。

 「オラーー!!」

 そして男はに毆りかかってきた。しかし男達の目の前にいたは突然、姿が消え男の毆りかかった拳は空を切った。

 「何?」

 男達は突然の事に驚き出した。目の前に居たの姿が忽然と消えれば當然のリアクションである。

 「そんなノロマな拳が當たると思ってるのかしら?」

 すると筋男の背後からの聲が聞こえた。

 「テメエ、いつの間に…」

 「野蠻な輩とはコレ以上付き合ってられないわ」

 そう言うの手には赤いった小瓶を持っていた。

「クソがーーー!!!」

 振り返った男は続け様に毆り掛かろうとした。

 「今回だけ特別に私が社會のルールを教えてあげるわ」

 は小瓶の中のを口に含んだ。

 「い立て、我が闘よ!」

 そう言うとの背後から黒い大きな影の様なものがき出した。

 「喰らい盡くせ、傀儡くぐつ・判怒羅ぱんどら!」

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