廃墟に著くと炎はすぐに中にって行った。中には男達の死は無く痕だけが殘っていた。

 何故ココに戻ってきたのか炎自にも分からなかった。あえて理由をあげるのならなんとなく彼がココに來るんじゃないかと思ったからだ。

 「俺はまだまだ弱い！だからあの人に…」

 「稽古でもつけてしいのかしら？」

 炎が言いきる前に後ろからの聲が炎の代弁をするかの如く割ってってきた。そこには、フィリナの姿があった。

 「悪いけど、お斷りよ！人の面倒を見るのなんかもうたくさんよ！」

 その口ぶりから昔は人に教えていたのだと炎は悟った。しかし炎はフィリナの方を見つめ考えていた。

 (何故そこまで嫌がっているのかは分からない。けど、彼から何か學べれば…)

 「い立て、我が闘よ！」

 すると炎は突然、黒龍刃を出し攻撃態勢にった。

 「ったく、人の意見は無視かしら？」

 フィリナはそう言うと Bl:SEEDを取り出し口にれた。

 「い立て、我が闘よ！」

 判怒羅を出したフィリナも迎え討つ態勢にっていた。

 「今度こそ死んでも文句はなしよ」

 「ああ、死ぬ気は頭にないけど…いくぞ！」

 炎は姿勢を低くし黒龍刃を後ろに構え一気に跳び出した。

「判怒羅乃十式ぱんどらのじゅっしき・影縛えいばく」

 戦闘開始早々、炎がやられた影縛を唱えるフィリナ。判怒羅は地面を這い炎に向かっていく。だが炎は臆せずフィリナに突っ込んで行った。

 「飛炎・焔！」

 炎はフィリナに向かって焔を放った。

 「くっ！」

 判怒羅が離れているフィリナは完全に不意を突かれてしまい無防備な狀態だった。しかし間一髪回避するフィリナ。

 「戻りなさい、判怒羅！」

 急いで判怒羅を戻すフィリナ。だが炎の放った焔が地面に當たり周りには煙が立ち込めていた。周囲を警戒するフィリナは判怒羅を背後に置き完全防態勢にっていた。

 「はあーー！！」

 炎のび聲と同時に前方から黒い影が見えた。

 「そこよ、判怒…」

 判怒羅に指示を出そうとした時だった。後ろからも黒い影が見えたのだ。

 (1つはフェイクね。でも無駄よ！)

 「判怒羅！」

 しかし冷靜に考え背後を指差すと判怒羅は後ろの影に向かって攻撃した。だが判怒羅の攻撃には手応えはじられなかった。

 「…なら、そこ！」

 フィリナは短刀を2本取り出し投げ様とした瞬間だった。

「炎えんこう・火花ひばな！」

 すると炎は黒龍刃をフィリナの目の前に振ると火花のように一瞬、激しいが発生した。フィリナは思わず無意識に目を閉じた。

 (くっ、目眩しか！？)

 目を閉じてる上、判怒羅との距離が離れている為、又しても無防備狀態になった。炎はそのまま突っ込んでいった。

 「もらった！」