《BLOOD HERO'S》episode4 #13「聖剣・星剣」

 『どうした?先程までの殺気が薄らいできておるぞ』

 「っるせーな、この野郎!」

 殆ど無傷のエニグマに対し右半を中心にボロボロの狀態の松岡。彼の言葉はもう虛勢ではなく威嚇になっていた。

 (このままじゃあ俺が負けちまうのか?)

 「…仕方ねー」

 『………?』

 松岡はボソッと呟くと懐からRa:SEEDを取り出した。

 (使えるのは殘り1回。コレを使えば俺は…)

 しかし松岡はRa:SEEDを握りしめ頭の中で葛藤していた。

 『どうした?それが我に打ち勝つ策ではないのか?』

 「………」

 『ふっ、黙か。ならここで大人しく…散れ!』

 エニグマは天変磨征を大きく振りかぶった。

 「…ったく、もっとあいつらと酒酌みわしたったんだけどなー」

 『?』

 松岡は突然獨り言を呟き出した。

 「くらの奴にも教えてねーことまだあるしなー」

 『獨りで何を々と…』

 エニグマが言いかけた時だった!

 「でもよ、こんなところで無様に負けちまったらあいつらに會わせる顔がねー!」

 松岡はそう言うとRa:SEEDを口に含んだ。

 (みんな、今までありがとうよ!そんで…またな!)

 「い立て、我が闘よ!」

 『むっ!』

 松岡が詠唱し終えると自りに包まれ出した。突然の出來事にエニグマは思わず聲が出てしまった。

 「さあ、これにて終幕といこうか!」

 松岡を包んでいたりが消えていくとそこには熱を帯びているようなオーラが松岡のに纏っていた。

 「聖剣せいけん・星剣エクスカリバー!」

 松岡が立っているだけで地面が削られていた。

る程、それが噂に聞く斷の剣つるぎか!?面白い!』

 エニグマは振りかぶった剣を力強く振り下ろした。

 「ふん!」

 松岡はその場で星剣を振っただけだが天変地異をも起こす天変磨征を弾き返した。

 『何!?』

 流石のエニグマも驚きを隠せなかった。この一撃を弾き返したのは初めてだったからだった。

 「この剣は全ての闇を払う完全無欠の剣なり!つまり、おまえはここで終わりだよ!」

 『ぐっ!ぬかせ、小が!』

 初めてのことに怒りが込み上げてくるエニグマ。

 「さて、この一撃で終いにしようか!?」

 そう言うと星剣に纏っていたりのオーラが更に激しくり出した。

 『うおおおーーー!』

 エニグマはそれに気づきすぐさまに攻撃を仕掛けた。だが松岡も剣を構えエニグマに突っ込んでいった。

 「閃せんこう・一閃いっせん!」

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