《BLOOD HERO'S》episode4 #15「非の結末」
 「がはあっ!」
 「し…しょ…う…?」
 エニグマの放った天変磨征は松岡の背中を貫いた。松岡は一瞬で志村の元へたどり著くと棒立ちしている彼を突き飛ばした。
 志村は突き飛ばされた勢いで館の外に出された。そして志村に向かって飛んできた剣は松岡に刺さるという形になってしまったのだ。
 「し、ししょーー!」
 志村は突き飛ばされた痛みなど忘れて松岡の元へ駆け寄った。
 (ウソだ!?ウソだ!?ウソウソウソウソ!!)
 志村の頭の中はそのことでいっぱいになった。たった10m程を走っただけなのに息が大きくれ冷や汗が止まらなかった。
 「師匠!師匠!!」
 駆け寄った志村はただひたすら師匠と呼ぶことしか出來なかった。
 『倅は…逃した…が…貴様と…共に…滅せるの…なら…悪くは…なか…』
 最後を言いきる前に力盡きるエニグマ。魂が抜けたかのように崩れ落ちる姿は糸が切れたり人形のようだった。
 「ようやく逝きやがったが…ガハッ!」
 「師匠!」
 吐が止まらない松岡にひたすら聲をかけ続ける志村。
 「ハア、くら、お前何でまたこんなところに…」
 「師匠を捜しに來たんだよ!2人の話聞いてて…」
 松岡の問いに志村は涙を流しながら答えた。
 「それでココが分かったってワケか。ふっ、俺も迂闊だったな!」
 「僕、強くなったよ!めてきた奴らに初めてケンカで勝ったんだ」
 「ほおー、それでかー」
 志村の話を聞くと彼の頭をでる松岡。
 「そりゃあ、隨分と強くなったじぁねーか!特訓の果はきちんとでたみてーでよかった、よかった」
 「う、ううう…」
 「おいおい、褒めてんのに泣くなよ」
 泣き出す志村に松岡はなだめようとした。
 「だって僕、僕の…」
 「お前のせいじゃねーよ!どのみち俺は長くもたなかった。最後にお前と話が出來るんだから逆に來てくれてよかったよ」
 「最後なんて言わないでよ!今救急車呼ぶから…」
 そう言って志村が攜帯を取り出して救急車を呼ぼうとした時だった。松岡は志村の腕を摑んだ。
 「待て!自分の生死ぐらい大分かる。もう長くは持たねーって言ったろ」
 「でも、でも…」
 松岡は弱気な聲で慌てる志村の摑まえていた腕をゆっくり降ろし今度は頰をり出した。
 「いいからよく聞け。くら、お前に俺の力を託す!」
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