《BLOOD HERO'S》episode5 #10「ピンチ!」

 ---ホテルに著いた後、多原は俺を降ろしそのまま帰って行った。本當は々聞きたいことがあったのだが…

 炎は仕方なく部屋に戻ることにした。急いでいた為あまり部屋を見ずにいたが部屋は十畳くらいで1人でいるにはかなり広くじた。

 部屋の真ん中には高級そうな木で出來たテーブルが置かれていた。その下には座布団が四つほど置かれておりその隣にはクッション椅子が一つだけ置かれていた。

 炎はクッション椅子にもたれかかるように座った。

 「…ッハア~~~~~!」

 座ると同時に全の力が抜け思わず気の抜けた聲がれた。長旅の疲れと謎の一家のことを考えていたせいで心共に疲労困憊に陥っていたのだ。

 (さてこれからどうするか?とりあえず風呂ってそれからメシを…)

 炎は天井を見つめながらこの後のことを考えていたが一つだけ気づいてしまったことがある。

 「…メシ食えねーじゃん…」

 そう言った後、炎はそれを口にしてしまったことに後悔していた。

 ここに來るまでのことを思い返すと最後にコンビニを見たのは駅の近くだった。飲食店もここら辺には見けられなかった。

 晝メシに柑菜の手作り弁當を食べて以來、何も口にれていない為、炎の腹の蟲も鳴り始めてきた。

 疲労と空腹で炎の気力もほぼ無くなりかけていた。

 (もう風呂ってとっとと寢た方がいいかな?明日は早朝に多原さんが來るつってたし)

 明日は多原が早朝に迎えに來る予定だ(炎からお願いしたのだが…)。

 最悪明日の朝までは何も食べれないことを覚悟した炎はさっさと風呂場に向かおうと抜けきったをシンドそうに起こした。その時だった。

 コンコン

 「ん?はーい?」

 り口の襖からノックをする音が聞こえた。気のせいかとも思ったが念のために返事をする炎。すると炎の返事を聞いて襖がゆっくりと開いた。

 「失禮します」

 「あ、神楽さん?どうしたんですか?」

 襖が開くとそこには神楽が正座をしてゆっくりと一禮していた。

 「黒崎さん、お夕食の方はまだ召し上がっていらっしゃいませんよね?」

 「え、ええ。まあ…」

 神楽の問いかけにし恥ずかしそうに頭を掻きながら答える炎。するとその返事を聞いて安堵の顔を浮かべる神楽。

 「ここは飲食店どころかコンビニも近くにないですからね。そう思って実はお夕飯の方作っていたんですけど、もし宜しければお持ちしましょうか?」

 「…えっ?」

 ---炎は救世主・神楽によって空腹地獄からすることが出來たのだった。

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