《BLOOD HERO'S》episode5 #11「あの地へ再び」
 ---翌日、早朝7時を迎えた頃、多原はホテルの駐車場に車を止めていた。
 「おはようございます!」
 車を止めて暫くすると駐車場に炎がやってきた。
 「おはようございます。隨分と早いですね。もうちょっとゆっくり來ると思ってましたよ」
 多原は開いている窓に右腕を置き頭をし外に出しながら挨拶を返した。
 「わざわざ早朝に車出して貰ってますからそんなこと出來ませんよ」
 そう言いながら炎は後部座席に座った。炎が車のドアを閉め席に座ったのを確認すると多原は窓を閉め車のエアコンをつけ車を走らせた。
 「朝ごはんの方は大丈夫ですか?」
 車を走らせながら炎に問いかける多原。
 「あ、はい。神楽さんのおかげでなんとか」
 今日の朝5時、神楽が朝食と晝メシ用の弁當を作って持ってきてくれたのだ。炎は深々とお禮をしてけ取ったのだった。
 「はは、神楽さんらしいですね。まあここいらにコンビニとかがないですからね」
 「ホント助かりましたよ」
 そんな話を昨日の場所に著くまで話し込んでいた炎と多原だった。
 ---約2時間後、目的地の近くまで來た時だった。
 「ここで降ろして貰っていいですか?」
 「えっ?ここでですか?」
 突然降ろしてしいと言い出す炎。多原も突然のことで驚きを隠せなかった。驚きを隠せなかった多原の問いに頷いて返す炎。
 「もし噂の鬼が居たらこれ以上行くのは危険です!俺はもう大丈夫なんで行ってください!」
 「…分かりました」
 炎の忠告を聞き多原は渋った顔をしながらも車をUターンさせて帰って行った。
 「よし。行ったか」
 炎は既に気づいていた。とてつもない殺気を。
 「………!?」
 まだ距離的には500メートルぐらいは離れている。だがひしひしとに伝わる殺気のせいで炎のから冷や汗が出始めた。
 「…行くか」
 炎は意を決して一歩を踏み出した。一歩一歩進むたびにじる殺気で集中力と力をジワジワと削られる炎。
 (駄目だ!気圧されるな俺!!)
 しかし炎は自分自に喝をれ徐々に歩くスピードを早めた。
 ---歩いて10分程経ってようやく辿り著く炎。
 「ハア、ハア…」
 既に息切れしかけている炎だったがすぐに呼吸を整え更に歩みを進める炎。その時だった。
 「ようやく來たか」
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