《BLOOD HERO'S》episode5 #12「鬼平 鬼吾郎」
 「!?お前か!?」
 炎の目の前に何者かが廃家と化したコンクリ住宅の一部に腰掛けていた。
 し高めの聲の大柄な男。大柄だが筋骨隆々という程でもなく細のにしっかりとした筋がついていた。
 背丈は190ぐらいで立ち上がると炎が子供のように見えた。
 顔は20代くらいの青年顔で吊り目と顔の右半分に大きな傷痕があり怖そうな印象を強く與えた。
 「フッ」
 だが男は炎の問いに鼻で笑いそして聲を高らかにあげて笑い出した。
 「ハッハハハハ!!」
 (な、なんだコイツ!?)
 さっきまでの殺気が男の笑い聲を聞いて噓のように消えていった。
 「すまねえすまねえ。ちょいとしたテストよ」
 「テスト?」
 炎は男に疑問を投げかけながらも警戒勢にった。
 「警戒して當然だよな。まあ聞けって。テストっていうのはアンタが腕のたつヤツか見極めたかっただけだよ」
 男はそう言ってなだめるように両手を前に出した。しかし炎が警戒を解くことはなかった。
 「アンタ何者だ」
 炎は男を睨みながら問いかけた。
 「俺は鬼平きへい 鬼吾郎おにごろうってもんだ!何モンかって言われたらただの喧嘩屋ってことにしておくか」
 「鬼平…」
 その名前だけで全てを語っていた。鬼平という男こそ今回の事件の首謀者だと炎は確信した。
 「お前か!?ココで暴れてるっていうヤツは?」
 念のため確認をとる炎。すると鬼平はその問いに鼻で笑いながらこう答えた。
 「俺って実は結構有名になってんのか?この間の連中もその前も同じこと言ってたぜ。まあ狙い通りっちゃあ狙い通りだが…」
 鬼平のヘラヘラした態度に今にでも激しそうなを抑えつけながらも再び睨みつけながら問いかける炎。
 「お前の狙いはなんだ!?」
 「質問が多いなー。俺はただ強いヤツと戦いてーだけだ!他に理由は必要かよ?」
 そういうと鬼平は立ち上がり腕を何度か回し始めた。そして炎に向かって挑発の意を示す親指と人差し指を炎に向け1、2度指を曲げた。
 「聞きてーことがあんならまずはアンタの実力を見せてもらおーじゃねーか!かかってきな!!」
 炎を嘲笑うかのような態度を見せてくる鬼平。
 (コイツが本當に首謀者だとしたら…)
 炎はふと考えた。この男がどれだけの人達を傷つけ殺めてきたのだろうか?無論、興味本位で首を突っ込んだ連中もいただろうがそれでも人を殺めたことに対しては決して許されることではない。
これ以上犠牲を出さない為に倒さなければいけない敵だと認識した。負けられない戦い。病院に送られてしまった人、そして彼によって亡くなってしまった人の為に炎は戦いに挑むのだった。
 (絶対に許さねー!!)
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