《BLOOD HERO'S》episode5 #18「鬼人・悪鬼」

 「うおおおおーーーーー!」

 鬼平が気迫のったび聲をあげると殺気とは違う何かが炎に武者震いを起こさせた。そのうえ重力が反転したかのようにが重くなった。

 「ッ!?」

 炎は自分自がどれたけ思い上がっていたのかを実させられ後悔した。雰囲気だけで伝わる実力の差。果たして勝てるのか?とも思い始めてしまう炎

 「さあ、第2ラウンド始めようぜー!!」

 そして後悔している最中、鬼平の戦闘準備は整っていた。

 「!?」

 炎が見たものは鬼平の額から出ている太くて大きい二本の角がそれぞれ左右に一本ずつ生えていた。

 (これが…鬼…)

 まさしく炎の想像していた鬼の姿が今、自分の目の前に立っていた。

 「鬼人きじん・悪鬼あっき!これが俺の能力だ!!」

 鬼平の笑みは悪いことを考えているかのようだった。炎はその笑顔を見て冷や汗が出た。背中に寒気も走った。『恐怖』。それ以外の言葉が見つからなかった。

 「ほお。それがアンタの能力か?イカしてんじゃねーか!」

 鬼平の一言一言にが迫っていた。

 「何ボケっとしてんだ!?もう第2ラウンドは始まってるだろ!?」

 「ッ!?」

 直狀態の炎に容赦無く襲いかかる鬼平。鬼平は一気に炎のところに近づくと炎の顔めがけて膝蹴りを喰らわした。

 直したままの炎は避けることも出來ず思いっきり鬼平の膝蹴りを顔面で喰らった。

 「ぐほっ!」

 膝蹴りを喰らった炎は軽く脳震盪を起こし膝から崩れ落ちていった。

 「まだ終わらせねーよ!!」

 炎が崩れ落ちる最中、鬼平が追撃の拳を炎のみぞおちにれた。

 「ヴッ!!」

 炎は口から吐すると軽く100メートル以上も飛ばされた。

 「オエッ!ゲホッ、ゲホッ!!」

 飛ばされた炎は蹲り嘔吐するかのようにを吐き出し腹を抱えた。

 「どうしたよー!まだ第2ラウンドは始まったばっかだろ!?」

 鬼平の力はさっきよりも強くなっている気がした。

 「俺の能力、鬼人・悪鬼は見た目は鬼っぽくなってちょっと派手にはなるが力が10倍になるだけの単純な能力なんだよ!」

 「力が…10倍!?」

 (能力無しでも桁違いの馬鹿力なのにそれ以上に上がるってのかよ!?)

 炎はその事実に愕然とした。おそらく鬼平はまだ3割ぐらいしか力を出していない。本気を出せば多分、一撃で死に直結する。炎はまさに絶対絶命の危機に瀕していたのだった。

      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください