《BLOOD HERO'S》episode5 #25「部抗爭」

 「吾郎、お前は…ハーフなんだよ」

 「はーふ?」

 鬼吾郎には初めて聞く単語だった。無論意味など分かるわけが無い。

 「お前には人間と鬼のが半分ずつ流れているんだ。つまりお前は人間でもあり鬼でもあるんだよ!」

 鬼太郎から後に聞いた話では鬼吾郎の実父はごく普通の人間で実母は純の鬼であった。

 父の名は安生あせい 義彥よしひこ、母の名は安生あせい 鬼みき。

 鬼の一族は代々、人間との流にはかなり厳しく制限していた。

特に異友に関しては死罪もあり得る程厳しかった。

 そんな中、2人は最大の忌を犯してしまった。それは『結婚』であった。しかも結婚した時には既に鬼のお腹の中には子供を宿していた。無論、その子供というのが鬼吾郎であった。

 村に住んでいる住人がその事実を知るのは出産を迎える手前の頃だった。

 それを知った村の重鎮である年寄り達は直ちに『2人を殺せ』と命じた。

 だが村人の中には2人を祝福したいと願う賛同派が出てきたのだ。

 賛同派と反対派に分かれたことにより村では部抗爭が発し始めた。その當時、鬼平一家も賛同派として2人を守っていた。

 特に鬼太郎は重鎮達を説得するべく毎日毎日村長の鬼原きはら 鬼きせいの所へ話し合いを持ちかけに行った。

 しかし鬼は一切聞く耳など持たなかった。毎日門前払いをくらいながらも鬼太郎は何度も何度も鬼の家に向かっていた。

 そんな賛同派の行に苛立ちを覚えたのかとうとう反対派のきが大きくき出した。

 鬼原きはら 鬼余彥きよひこ、鬼の孫で僅か10歳で村一番の腕っぷしと認められる程の実力者だった。

 そんな鬼余彥が反対派についたのだ。村長の孫ということもあったが何より鬼余彥は上に逆らう輩が気に食わなかったのだ。そんな鬼余彥は賛同派の鬼を次々と力づくで黙らせていった。中には大の大男を半殺しにしていた。

 あまりの狡猾さに賛同派の鬼達は厳しい選択を余儀無くされた。2人を裏切るか、2人と一緒に村を出るか?

 そのほとんどは反対派に寢返った。賛同派は當初の時より十分の一にまで減っていった。

 そして鬼太郎達賛同派はとうとう2人を村から逃がす決意を固めた。

 だがそれを知ってか鬼余彥達反対派は逃がすまいと一斉に強襲してきた。

 2人を逃がす賛同派、それを許さない反対派の最後の抗爭が始まった。この事件は村の歴史の中で最大最悪の事件として後世に語り継がれる事になるのだった。

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