《BLOOD HERO'S》episode5 #49「白凪 仙」

 「針鼠だと?」

 白凪の紹介にいくつか疑問があったが鬼余彥が1番気になっていた事は彼が盜賊団『針鼠』の頭領であるという事だった。

 「針鼠って言えば數年前に突然現れそして団員の正すら明かされねーまま姿消したっていう連中だろ?あちこちで金品奪って高飛びしたっていう噂もあったが…」

 すると説明口調で話し出す鬼余彥。話しながら白凪をジッと観察していると落膽の表を見せ肩を落とした。

 「まさかこんな死人みてーなツラしたクソガキが盜賊の頭はって…ッ!?」

 鬼余彥が肩を落とし皮を言っていると背後から何かが飛んできた。しかし鬼余彥はそれを反的に腕で振り払った。振り払うと同時に後ろを見ると真っ二つに砕かれる剣が浮いているのが見えた。そしてその剣は靜かに消滅した。

 「テメエ、何の真似だ!?」

 剣が消滅するところを見た後、鬼余彥は苛立ちをじながら白凪の方を睨むように振り返った。そして低く靜かな聲で白凪に問いかけた。その表からは怒りと憎悪しかじ取れなかった。

 「ほお。初見で見破られたのは初めてですね。言っとくが僕はガキじゃねー。お前の方が僕より年下に見えるのだが」

 「!?俺が…年下…だと…?」

 白凪の発言に更に苛立つ鬼余彥。実際は鬼余彥が30で白凪は25で白凪の方が年下であった。しかし鬼余彥は見た目が昔とあまり変化が無く30にしてはかなり若い。見た目だけで言えば鬼余彥の方が年下に見えた。

 「殺す!」

 年下に見られたのが癪にったようで戦闘勢にろうとする鬼余彥。それに対し白凪は戦闘勢にろうとはせず棒立ちの勢だったが鬼余彥に対し殺気立たせていた。

 「2人とも!そこまでです!!」

 2人が睨み合っていつ殺り合っても可笑しくはない狀況下、多原が大聲で2人を制した。あまりに珍しい行だったのか2人の直し多原の方に視線を移した。

 しかしその多原からは殺気等はじられずまるで飼い主がペットをしつけるように叱っただけのようだ。

 「気盛んなのは大いに結構ですが私は君と話をしに來ただけです。殺り合うのなら後にして貰ってもいいですか?」

 「…すいません」

 「チッ!」

 多原は説教しながら白凪の方に視線を移した。白凪は多原と目が合うと反省したのか恐しながら謝罪した。一方の鬼余彥は機嫌悪そうに舌打ちをしてそっぽを向いた。

 「分かればいいんですよ。さて話を戻しますが君をここに戻って來て貰った理由は一つ。久しぶりに君達にいて貰いたいんです」

 「!?それは…」

 多原は白凪の方に近寄って來ると真剣な眼差しで白凪の目を見て本題にり始めた。本題の容を聞いて白凪は多原の意図を何となく察しがついていた。

 「針鼠の再始です!」

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