《こんな俺でもをする》屆かぬ手

あの時、信に助けてもらえなかったらお母さんとお父さん達みたいに死んでいたのかもしれない…

だが、私は生き殘った。お母さんたちの分まで私は生きる。

そう私は心に決めて、信と共に歩き始めた。

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場所は変わり、信と一緒に最後の國まで馬車に揺られて來ている。

「信、此処が終わったら日本に帰るの?」

「おん。帰るよ。一応、仕事だからな」

その事で、し心が苦しくなってきた。何だろうこの気持ちは。

門の前についたので、馬車から降りて持ち検査の列を信が眺めているのを芝生に座って見ていた。

「結構かかりそうだから、そこの店で晝にするか…」

「う、うん。そうする」

店と言うよりは出店で外の席に陣取り信が來るのを待っていると、信が呼んだのでそちらに行くと、味は何がいいかと聞かれたのでイチゴと伝えた。

私が頼んだのはパフェで、信が頼んだのは焼きそばだった。

「ほいよ」

それからし経ち、信が戻ってくると片手に焼きそば、片手にパフェを持ってこちらへ來て、そのパフェをけ取った。

「ありがと…」

日向ぼっこをしつつ、パフェを食べていると信が肩を叩いてきた。

「何?」

「いや、鼻についてるよって」

急いで鼻を拭くと生クリームが付いていて、一気に顔が熱くなった。

「いつから?」

「結構前からかな」

その事を聞いて、さらに顔が熱くなった。

そうして時間を潰していたら、番號が呼ばれ門の所まで行った。

「赤城 信だな。そちらは、ヒビキ・アドバンスだな」

「はい」

信の後ろで俯いていると信が淡々と持ち検査を終わらして行った。

「3ヶ月この國を楽しんでくれ」

そう門番に言われ、門を潛ろうとした時に、國王が來たのか、門番が一斉に敬禮をした。

「そこの旅人よ、し止まれ」

信が歩みを止めて、國王の方に振り向いた。

「何でしょうか…何か不備でも?」

「いや、この証明書を見る限りヒビキ・アドバンスは奴隷なのだろ?なら、私に譲ってくれないか?」

「名も知らない奴にか?」

「それは失禮。私の名はゼラマス・レヴィ・ヴァリトスだ、赤城 信殿」

そこで、信の後ろに隠れていた。私と目が合って、その國王は微笑んだ。

「その目、もしやイフリートの宿主か?それなら、どんな金額も出す。譲ってくれ!」

私は、その事に怖くなって信の袖をギュッと力強く握った。

「渡すわけには行かない。そんな丸出しの顔の奴に」

信がその事を言った後に憲兵たちが、王への侮辱だとかで、取り押さえられていた。

それを見ている私の手を引き國王は、國の中心の城へ連れて行かれる事になった。

「信!信!助けて!」

その事を言いながら手をばすと信もばしてきたが、その手はと思いは屆かなかった。

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