《こんな俺でもをする》語は進む

ゼレマスがアーサーの約束されし勝利の剣もといエクスカリバーを出して、薔薇の棘を纏った鎧をにまとって、戦いを挑んでいた。

俺は、《闇暁桜椿・鬼瓦》を出して、《紅蓮ホムラ・零陣》の二刀流で戦していた。

その実力は互角で、俺は一刀ではなく、二刀のほうが向いていることが分かった。

ゼレマスが左足を地面に叩きつけると、俺の足元めがけて地割れが起きた。

「危ねぇー」

そう言いながら、その地割れをバックステップで回避したら追撃でその中から、植が出てきて、橫腹にかすっていった。

しかすっただけなのに焼けたような痛みがしたので確認すると淺いがそこには傷があった。

「そのは、刃の。ただの植だと思うと直ぐ死ぬぞ!」

その一言で紙一重で回避の選択がなくなった。

その後は、一方的に攻撃されてそれを回避しての繰り返しだった。

何回か繰り返したとこだった。その時に、ヒビキが起き上がりフラフラした狀態で剣を引きずって歩いてきた。

「ヒビキ...」

「ヒビキ・アドバンスよ。今こそ、その力の真髄をみしてみろ!」

ゼレマスはそう言いながら上にてを広げていった。

その時、ヒビキが剣先を向けたのは...ゼレマスのほうだった。

「私は、もう間違えない。私を守るといってくれた、この人に私の剣を預ける」

そう言いながら腹を抱えると心臓の辺りから赤く何かを導くようなを出している剣が召喚された。

「全てを焼き盡くせ。レイヴァテイン」

を弾くのをヒビキ、ゼレマスの相手が俺と言うじに連攜を組んでいると、上手く裁けているが、どうも、薔薇の鎧が手ごわい。

「ほら、どうした。それで終わりか!」

「まだ、まだだ!」

切っても切っても、鎧のほうが再生が早く、俺のほうが早く消耗していく。

「信、君は一人じゃないんだよ?君の橫にはヒビキ、日本には鈴、君の中には僕達だっている。それなのに負けるかい?」

そんな小ばかにしたような聲が聞こえた。

「だったら、やってやるよ。見てろ」

「なんだ、よそ見してると死ぬぞ!」

「我は鬼にして、人間。その異様な存在を肯定するは、鬼の神!鬼神なり。我、【鬼神・刃燈】」

信がその詠唱と思われるものをやると、目がし赤がかって、一部分だけ白に染まった。その殺気は鬼のようで、強く怖い、なのにし溫かい。

もう一つ、変わったところは、《紅蓮ホムラ・零陣》が普通の日本刀ではなく青黒のの刀になって刀には桜が散っているよすが描かれていた。だが、桜のが桃ではなく水だった。《闇暁桜椿・鬼瓦》も同じで刀には桜が描かれていた。は桜のだった。

「この二刀でお前を殺す!」

そう言うと、ゼレマスは、床に剣先を刺していたエクスカリバーを引き抜いて此方へ歩いてきた。

それにあわせて、俺もゼレマスに近づく。俺とゼレマスが一定距離になったときに両者、地面を蹴って前へ飛翔した。それは、最後の爭いをするために。

ゼレマスとの戦いは攻防一戦で、ヒビキがるところはなく眺めているだけだった。

両者、同じくらいに傷を負ったときに嵐の前の靜けさだろうか、俺とゼレマスは様子を伺いながら口を開いた。

「これで、終わらす!」「これで、お終いだ!」

「鬼神解放!〔一段・鬼霧〕」「神開放。〔デルタトルク〕」

俺のは、解放した後は、闇暁桜椿は赤の粒子、紅蓮ホムラは青の粒子を纏った。

ゼレマスは、エクスカリバーを上に掲げると刀を帯びてそれが天へびていった。

「斬!」「打ち払え!」

両者、同じタイミングに最後の業を打ち放った。

その魔力と粒子が衝突した時、大閃が起きて、目の前が見えなくなった。

この時に神経強化を使って頭の中を整理した。

(...久々に使った。そんなことじゃないんだ。此方が見えてないってことは向こうも同じか...)

これはチャンスだと思い、信は打つ前の場所を當てに、二刀抜刀の構えをとった。

「これで最後だ!」

が終わるのと同時に飛び出した。

ゼレマスは予期しなかったことが目の前でおきているので何がなんだか分かっていない。

そのまま、信はゼレマスの上半と下半を分けるように左右から刀をれた。

その後は、誰もがわかる通り、ゼレマス真っ二つになった。

「終わった...」

俺はそこからの記憶は無かったが、一つだけ気を失う前に見えたものがある。それは、ヒビキが顔をぐしゃぐしゃにしながら泣きながら笑っているのが見えた。

ヴァリトリス國がどうなったかと言うと、ゼレマスの弟のライズが引き継いで、良い政権を行なっていると言う風のうわさだ。

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