《Astral Beat》幕間
 時刻は十二時を回った頃。
 俺はデスクとにらみ合いを続けている。
 と言うのも、今回新しく特災に加する、神崎嶺夜と言う能力者のデータをまとめているからだ。
 「桑原さん桑原さん、ちょっと良いかな?」
 俺は、聲の方に振り替える。
 そこには、同じ部隊の隊員である、井伏 麻希(いぶせ まき)がいた。
 「何だ。」
 「ふっふっふ、やっぱりあの子、`そう´だったよ。」
 「.....そうか。」
 「面白い事に、`あの人´の能力の半分とあの子の能力が一致したよ。」
 嶺夜の能力の特は、過去に最強と謳われた異能力者の能力の一部に類似していた。
 なので、麻希に嶺夜の能力と`あの人´の能力を照合させたのだ。
 
 「...つまり、〔Pangaea〕(パンゲア)の能力の片割れがあいつに、何らかの原因で寄生したってことか。」
 
 「まあ、そんな事考えても、キリがないよ?
寄生する要因なんか沢山あるんだし。」
 能力が寄生する要因は、主に外部からの染だが、他にも、伝、臓移植によるもの、母の能力、又は、能力者に介にされるものなど々ある。
 「まあ気楽にいこーよ。私は大歓迎だよ?」
 「....中學生に頼りきりになるなよ?」
 こいつはし、思考が軽いきらいがある。
 「分かってるって。ああ、それと、もう仮免発行出來てるから。」
 「分かった。」
 麻希が出ていった後、轍次は、椅子の背もたれにを預ける。
 「さて、仮免試験はどうしてやろうかな。」
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