《エルフさんが通ります》おかねがほしい
宿に戻った私はマリーとともに沐浴で旅の汚れを落とすと久しぶりのベッドに飛び込みます。
これはなんという、
「うわーかたーい、ごわごわー」
『ごわごわ』
くーちゃんと共にベッド上でゴロゴロと転がり回ります。
を返してしいですね。もっとらかいのを想像してましたよ。
「高い宿ではありませんからね。こんなものですわ」
「もっといいものがよかったです!」
「ならお金を稼がないといけませんよ」
「仕方ない、妥協しましょう」
働くのは面倒ですね。楽して儲ける方法を考えましょう。
あ、そういえば以前とった薬草がまだありましたね。あれで薬を作って売れば……
魔法のカバンマジックバックを漁りながら私は數種類の薬草を取り出し、ベッドに広げます。
今の手持ちの薬草なら筋増強剤が作れそうですね。
「リリカさんはまだ寢ないんですか?」
「薬作ったら寢るよ」
「無理をしない程度にしないね」
そういうとマリーはうつ伏せの狀態になりました。仰向けなら聖剣で布団が吐でまみれになってしまいますからね。まぁ、朝にはまみれでしょうけど。
『わたしも寢るー』
くーちゃんもゴソゴソと布団に潛り込んで行きます。霊も眠たいんですね。
私はゴリゴリと薬草を潰しながら薬を作り続けるのでした。
◇◇◇
夜の街。
人通りのなくなった通りに私は薬を並べて座っています。
うーむ、みんなこっちを見てきますがあんまり興味がなさそうですね。せっかく余った薬草で適當に筋力増強剤を作ったんですけど。
「こんなことなら晝の教會の連中から金目のものを奪えばよかったですね」
あいつらいかにも悪人ってじでしたし多は奪っても問題なかったと思うんですよね。かなりもったいないことをしましたかね。
しかし、かれこれここで売り始めてもう一時間。売れなさそうですね~ ここでは需要がないようですね。
あきらめて帰ろうと立ち上がった瞬間くーとお腹が音を鳴らします。
「仕方ありません。酒場に行ってなないか軽くつまむものを」
無駄使いしたらマリーに怒られそうですが私のお金ですし問題ないでしょう。
しばらく道沿いに歩きやたらと聲がれてくる建を発見。ふむ、ここが酒場ですかね。
ドアを開けようとしてどこにもドアノブが見當たらなかったので以前同様蹴飛ばすことにしました。
蹴りつけた木のドアは木片と化し店に散らばっていきます。當然あがった破壊音で店の中に一瞬靜寂が訪れました。
さすがに気分よくお酒を飲んでいたところに轟音を上げたのには悪いがしてきました。
「あ、どうぞ続けてください」
一応下から言っておきました。しすると先程と同じような喧騒が戻ってきました。
それを確認してから私は酒場のカウンターに向かいます。席はかなり埋まっていましたが一つだけ空いていたのでそこに座ります。
「なにか軽くつまめるものをください」
「あいよ」
グラスを磨いていたマスターらしき人が返事をして料理を作り始めます。酒場ではグラスを磨くというルールでもあるのでしょうか? 依然いた宿でも磨いていましたね。
「あ、あんたは!?」
「ん?」
橫から大聲を上げられたのでそちらを見ると晝間倒壊さした教會の皆さんがいました。
ふむ、あちらから來てくれるとはなんと好都合でしょう。
「コゼットさんでしたか?」
「ロゼットよ!」
間違えました。
人間の名前はわかりにくいのが多いですね。もっと個的な名前にするべきですよ。例えばそう、ゲヘゲヘとか。
「そうそう、ロゼットさん。私になにか用ですか?」
「用ですか? じゃないわよ! 私から奪ったフリングを返しなさいよ!」
「奪ったとは人聞きもといエルフ聞きが悪いですね。あれは私が教會で拾ったんです」
「どう考えても私のでしょ!」
「姉、落ち著いてください!」
今にも飛びかからんとしているロゼットを取り巻きの皆さんが押さえつけていますね。
「はいよ、ミノのステーキだ」
「……どう考えても軽くではないですよね。食べますけど」
ジュージューと音を立てるミノのステーキに私はかぶりつきます。夜中にこんなのを食べてるから人間は短命なんじゃないでしょうか?
「ふぁ、ふぁふぁひぃもふぁふふぁにひょうがあっふぁのでふ」
「食べながら言うのやめなさいよ!」
短気ですね。
とりあえず食べ切りましょう。
咀嚼を続け急ぎ飲み込みます。
「ふぅ、私もあなたに用があったんですよ」
「なによ」
不機嫌そうにしながらロゼットが聞き返して來ます。それに対し私はロゼットにむかい手を差し出します。
私の手を見てロゼットは頭に疑問符を浮かべているようです。
「いえ、晝間に頂けなかったので有り金全部いただこうかと……」
「ふざけんな!」
また怒鳴られました。
「しかし、『負けたもののを奪うのは勝者の特権!』って長老は言ってましたよ?」
「エルフってのはろくな奴らがいないんだね」
ほうそれは聞き捨てなりませんね。
「私以外はですよね?」
「あなたはどう考えても筆頭でしょうが!」
「そんなバカな」
ロゼットのそんな言葉を私は鼻で笑うのでした。
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