《エルフさんが通ります》冒険者っぽい武がほしい
朝日のまぶしさで目を覚ましました。あとの匂い。
ゲンナリしながら橫のベッドを見ると當然というかやっぱりというか塗れのベッドが目にります。
「これ見方によっては私が殺人したように見えますよね」
ベッドの上には顔面蒼白のマリー、こちらも當然著ていた服も塗れです。
毎回これでは代えの服代も結構かかるでしょうに。
「がはぁ!」
「あ、おきましたね」
橫のマリーがを吐きながら起き上がります。相変わらず地の臭いが充満しますね。
とりあえずこのやたらとの臭いのする部屋から出るとしましょう。畳んでおいた服を頭から被りながら私はマリーを放って部屋から出ます。
『わたしも出る~』
扉が閉まる寸前にくーちゃんが外に飛び込んできます。まぁ、この臭いではそうなるでしょうね。
クーチャンが挾まらないように扉を押さえながらベッドの上のマリーに聲をかけます。
「著替えと準備が終ったら來て下さいよ?」
「……わかった」
元気の無い聲で返事をしてきたマリーを部屋に殘し、私とくーちゃん宿を後にし宿のおっちゃんに聞いた馬車の集まる広場へと向かいます。
広場に著くとまだ晝前だというのに武裝をした冒険者らしき人たちが大勢いました。みんな良い武裝をしてますね~
私の持っているのはまともな武というのは弓だけですからね~ フリングはまだ魔に対して使ったことは無いので保留ですね。
「私も前衛用の武を持つべきですかね?」
『弓不安?』
不安と言うわけではないのですけど。昨日の教會の時のようにいきなり戦闘を仕掛けられたりした時に街で買った安のナイフで戦うのが不安なんですよね。いくらくーちゃんの魔法が付與されているとはいえ使うたびに壊れるので嫌なんですよね。
それに
「せっかく冒険者になったんだから冒険者らしい武を持ちたいんです!」
『また無駄遣いするの?』
くーちゃんが渋い顔をして私を見てきます。そんな無駄遣いって。冒険者には必要だと思うんだけどね~
「かといって私、大剣とかは振り回せないと思うんですよね」
私小柄ですし。バカみたいに大きな剣や槍なんて持てませんし。あんまり大きいと邪魔になりそうですしね。腰に下げれる程度の軽い武なら尚の事いいです。
「と、いうわけで武屋に行きましょう!」
『えー』
嫌がるくーちゃんを後ろに私は武屋のほうへと歩いていきます。
なにか良い武があればいいんですけどね~
武屋はすぐに見つかりました。店の前にはいろいろと武が並んでいますね。こういう買いは心躍りますね。
『いっぱいあるね~』
確かにいろいろありますね。なんか使い方がわからないものも多いですね。なんですかね? この紐が付いてる剣とかどうやって戦うんですかね。
「すいませーん」
店主がいないので大きな聲で呼んでみました。
「はいよって、ガキじゃねぇか」
気だるそうに店から姿を現したらのはやたらとががっしりとしたおっちゃんが出てきましたね。うん、見た目からしてかなり偏屈屋っぽいです。
「ガキですが冒険者やってます」
「はっ、いっぱしに言ってくるな」
苦笑いのようなものを顔に浮かべ厳つい顔を綻ばせます。
「で、武ください」
「直球だな」
だってどんな武がいいかわからないですし。
「できれば邪魔にならないようなやつで後、扱いやすい武がいいです」
「いや、見繕うにしてもせめてどんな武がいいかを言ってほしいんだが。そもそもお主エルフじゃろ? 武は弓じゃないのか?」
「弓はあるんで近づかれたときに使えるのがいいんですよ。あ、あと軽いやつがいいです」
私がまともに使えるのは弓くらいですし。あとは護用のナイフくらいしか使えないんですよね。
「小柄なお前さんに扱える武となると剣は難しいな」
おっちゃんはゴソゴソと漁ってくれています。
その間は店を見させてもらいますか。
しかし武はどうしますかね。
こうなったら大剣でも買ってみようかな。使えなかったら全てを弓へオールボゥで銀矢に変えちゃえばいいわけですし。
「こいつはどうだい」
その聲に振り返るとおっちゃんの手の中には一振りの剣が握られていました。おっちゃんはその剣をにやりと笑いながらカウンターに置きます。
おお、なかなかにきれいな裝飾ですね。「持ってみな」と自信ありげにおっちゃんが告げてきます。
カウンターに置かれた剣を摑み持ち上げます。おお、驚くほど軽いですね。
「そいつは希な魔鉱石という鉱石で鍛えられた刃だ」
「魔鉱石というのは?」
「魔鉱石というのは武に魔力を通しやすい鉱石のことじゃ。普通の剣の材質、鉄や鋼とは比べにならんものなんじゃ」
「ふふーん」
よくわかりませんがいいものを使っているということはわかりました。
手に持った剣を靜かに鞘から抜き放ちます。
「おお?」
『きれー』
くーちゃんと私は抜き放たれた刃に嘆と驚きの聲を上げてしまいました。刃は薄い翠のに染まっており蕓品のようなに仕上がっています。そして驚きの聲を上げた理由は、
「剣じゃない?」
抜き放った剣は片側にしか刃が付いていません。そして反りかえっています。これは剣と呼べるんでしょうか?
「こいつは『刀』と呼ばれるものじゃよ」
「『刀』ですか」
「東の大陸で主力として使われている武だ。こっちの大陸の武が叩き潰すことに特化している剣ではあるが刀こいつ切り裂く、貫くことに特化しておるんじゃ」
「ふーん」
何度か『刀』を振るいを確かめます。今まで振るってきた剣と違ってとても使いやすいですね。振るうたびにヒュンヒュンといういう音が周囲に響き渡ります。
ふむこれならば
「ちょっと試しますね」
「なにをじゃ?」
おっちゃんの言葉を無視し構えた刃に風の魔力を流し込んでみます。昨日ナイフにくーちゃんが魔力を付與した時は恐ろしいほどの切れ味でした。
この『刀』ならば私の魔力でも同じくらいのことができるはずです。
碧の輝きを纏った刃を一閃。
振り抜いたあとに風が同様の軌跡をなぞり突風が放たれ店に置かれている武ががたがたと揺れます。
「いい武です」
再度、刀を振るい鞘に刀を納めカウンターに置きます。
「これ幾らですか?」
「結構な値段じゃぞ? この刀『旋風』は」
『旋風』と言う名前なんですか。
「金貨二枚で売ってください」
「そんは金額ではなまくらしか買えんぞ」
二枚では買えませんか。というか金貨二枚でなまくらしか買えないのですか。
ならばと私は魔法のカバンマジックバックから一本の黒い大剣を取り出しカウンターに置きます。
「こいつは?」
「エルフの里で作られた剣ですよ」
「ほほう! エルフの里の!」
おっちゃんが興味津々といった様子で大剣の覗き込んできます。
「これと換でどうです?」
持っていても私には仕えない大剣ですし使える刀『旋風』のほうが魅力的です。
「ううーむ、確かに魅了的じゃ。この剣すばらしい」
ふふふ、お目が高いですね。
私には価値がよくわかりませんが里でもみんながほしがってましたね。結局私がじゃんけんで勝利して奪い取りましたが。
「うむ、よかろう。この黒い大剣とその刀『旋風』と換で立じゃ」
おっちゃんが笑顔を浮かべながら手を差し出してきます。この手は何でしょう?
『リリカ、握手握手』
「ああ、握手!」
そんな習慣がないからわかりませんでした。
私はおっちゃんの差し出してきた手を握りおっちゃん同様の笑顔を浮かべます。
「いい商談でした」
そうにこやかに言ってきたおっちゃんから『旋風』をけ取り私は念願の冒険者らしい武を手にれたのでした。
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