《アサシン》第十六話 剝がれる顔
こうして月日が流れたある日、自は急変した。
真司はあることをすっかりと忘れていた。
自分が殺し屋であることを。
それを思い出させてくれたのは意外にもゆいこだった。
ある時二人でベッドで橫になっているときにゆいこが不自然なきをした。
怪しく思ってふとゆいこの方を覗いてみると赤ワインに何やら白いをれているのがわかった。
その瞬間真司は忘れていたことを思い出した。
急いでベッドから飛び退き銃を取る。
「くんじゃない」
落ち著いてそう言うとゆいこは不意に笑い出した。
そしてこう言う。
「気付くのが遅かったわね、私なら今頃あなたを100回は殺せてるわ」と落ち著いた口調で言った。
そしてゆいこは立ち上がると太ももにつけていたホルスターから銃を抜き取り真司に向けた。
そしてこう言い放つ。
「さあ楽しませてちょうだい」と。
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