《No title》27.多勢に無勢~カイ目線~
大小様々のごつい手が多種多様な武を使って俺の首を狙ってくる。
俺はその全てを丁寧に避けるか捌くかして、一人ずつ著実と気を失わせていった。
「楽しませてくれよとは言ったけども...!」
50ほどの敵が殘り10人を切った頃に俺は苛立ちを覚え始めた。
「なんで一人にこんな大勢でかかってくんの!?そろそろ疲れてきたんだけど!?」
倒しても倒しても迫ってくるのがうざくて、思わず逆ギレしてしまう。
いや本當に大人気なくない...?
「おのれちょこまかと小賢しい!」
蠢く敵の、槍を持った厳ついおっさんが豬突猛進してきた。
同時に斜め後方から弓矢が迫り、右側からは片手剣を持った敵が迫ってきていた。
「くっそ...!」
片手剣を捌き、バランスを崩したそいつを使って弓矢を防する。
目前まで迫っていた槍を既のところで避けはしたものの、頬からはが流れた。
「あっぶねーなぁ!」
勢いのつけすぎによる攻撃後の反をけたそいつの首に手刀を打ち込む。
バタッと倒れたのを確認して殘り人數を確認すると、僅か5人程までに減っていた。
「これぐらいなら一発でいけるな...!」
前方の大剣を躱し、例の如く敵を失神させてから近くの巨木のてっぺんまで登る。
下からは弓矢や鉛玉がとんでくるが、弓矢はここまで屆かないし、鉄砲は銃口が見えるからどうとでもなる。
「うん、大あの辺かな」
親指と人差し指で長方形を作り、凡その著地地點を定める。
「せー・・・のっ!」
一呼吸の間を置いて、俺はそこから飛び降りた。
下では立っている僅かな敵が驚きを顕にしている。
「全員回避!標的の著地地點よりし距離をとれ!著地後に全員で拘束する!」
連中の頭らしき人の號令で全員が速やかに散らばる。
へぇ、統率力は結構あるんだな。
確かに普通の人間ならこれだけの高さから飛び降りて無傷では済まないだろう。
萬が一立てたとしても、ろくな戦闘が出來る可能はゼロに等しい。
「でも殘念俺は普通じゃないんですぅ!」
空中で一回転して地面に向かって踵落としを繰り出す。
ドォォォォォォン!!
大地が砕けた。
意外と威力でたけどこれ死んでないか...?
「うっ...」
連中の頭的な奴がよろめきながら立ち上がっていた。
「結構タフなんだなぁ流石だ。じゃああとはゆっくり休め。おやすみ」
そう言って気絶させる。
他は皆今ので気絶してくれたらしい。
息はあるが起き上がってくる気配がない。
「さて...お前はあの時現場にいたな?じゃなきゃ俺に正しく対応できないもんなぁ?」
視線の先には目が隠れるほど深々とフードを被った男が立っている。
「そうだ。君はあの時の...庭番の方かな?」
そう言って上げられたフードの奧には、凍りつくような笑顔がり付けられていた。
【書籍化】外れスキル『目覚まし』、実は封印解除の能力でした。落ちこぼれの少年は、眠りからさめた女神達と優しい最強を目指す。【コミカライズ企畫進行中】
サーガフォレスト様より、1巻が6月15日(水)に発売しました! コミカライズ企畫も進行中です! 書籍版タイトルは『神の目覚めのギャラルホルン 〜外れスキル《目覚まし》は、封印解除の能力でした〜』に改めております。 ほか、詳細はページ下から。 14歳のリオンは駆け出しの冒険者。 だが手にしたスキルは、人を起こすしか能がない『目覚まし』という外れスキル。 リオンはギルドでのけ者にされ、いじめを受ける。 妹の病気を治すため、スキルを活かし朝に人を起こす『起こし屋』としてなんとか生計を立てていた。 ある日『目覚まし』の使用回數が10000回を達成する。 するとスキルが進化し、神も精霊も古代遺物も、眠っているものならなんでも目覚めさせる『封印解除』が可能になった。 ――起こしてくれてありがとう! 復活した女神は言う。 ――信徒になるなら、妹さんの病気を治してあげよう。 女神の出した條件は、信徒としての誓いをたてること。 勢いで『優しい最強を目指す』と答えたリオンは、女神の信徒となり、亡き父のような『優しく』『強い』冒険者を目指す。 目覚めた女神、その加護で能力向上。武具に秘められた力を開放。精霊も封印解除する。 さらに一生につき1つだけ與えられると思われていたスキルは、実は神様につき1つ。 つまり神様を何人も目覚めさせれば、無數のスキルを手にできる。 神話の時代から數千年が過ぎ、多くの神々や遺物が眠りについている世界。 ユニークな神様や道具に囲まれて、王都の起こし屋に過ぎなかった少年は彼が思う最強――『優しい最強』を目指す。 ※第3章まで終了しました。 第4章は、8月9日(火)から再開いたします。
8 98仏舎利塔と青い手毬花
田舎ではないが、発展から取り殘された地方の街。 誰しもが口にしないキャンプ場での出來事。 同級生たちは忘れていなかった。 忘れてしまった者たちに、忘れられた者が現実に向って牙をむく。 不可解な同窓會。會場で語られる事実。そして、大量の不可解な死。 同級生だけではない。因果を紡いだ者たちが全員が思い出すまで、野に放たれた牙は止まらない。 ただ、自分を見つけてくれることを願っている。自分は”ここ”に居るのだと叫んでいる。誰に屆くでもない叫び聲。 そして、ただ1人の友人の娘に手紙を託すのだった。 手紙が全ての真実をさらけ出す時、本當の復讐が始まる。
8 124ただの世界最強の村人と雙子の弟子
とある村にある森に、世界最強の大英雄が村人として生活していた。 そこにある雙子の姉妹がやってきて弟子入りを志願する! 主人公は姉妹、大英雄です。 學生なので投稿ペースは一応20時を目安に毎日投稿する予定ですが確実ではありません。 本編は完結しました。 次回作は公開しているので、そちらも是非 誤字・誤用等があったらお知らせ下さい。 初心者なので訂正することが多くなります。 気軽に感想・アドバイスを頂けると有難いです。 Twitterもありますので、そちらでも感想等を受け付けてます @hi_rosyumi
8 189(ドラゴン)メイド喫茶にようこそ! ~異世界メイド喫茶、ボルケイノの一日~
「お前、ここで働かないか?」 その一言で働くことになった俺。喫茶店のスタッフは、なんと二人ともドラゴンが人間になった姿だった。なぜかは知らないが、二人はメイド服を著て喫茶店をしている。なし崩し的に俺も働くことになったのだがここにやってくる客は珍しい客だらけ。異世界の勇者だったり毎日の仕事をつらいと思うサラリーマン、それに……魔王とか。まあ、いろいろな客がやってくるけれど、このお店のおもてなしはピカイチ。たとえどんな客がやってきても笑顔を絶やさないし、笑顔を屆ける。それがこのお店のポリシーだから。 さて、今日も客がやってきたようだ。異世界唯一の、ドラゴンメイド喫茶に。 ※連作短編ですので、基本どこから読んでも楽しめるようになっています。(ただしエピソード8とエピソード9、エピソード13とエピソード14、エピソード27~29は一続きのストーリーです。) ※シーズン1:エピソード1~14、シーズン2:エピソード15~29、シーズン3:エピソード30~ ※タイトルを一部変更(~異世界メイド喫茶、ボルケイノの一日~を追加)しました。 ※2017年からツイッターで小説連載します。http://twitter.com/dragonmaidcafe 章の部分に登場した料理を記載しています。書かれてないときは、料理が出てないってことです。
8 56魔術で成績が決まる學園で魔法を使って學園最強
いじめの辛さに耐えてかねて自殺してしまった主人公カルド。そしたら神に君は自殺者10000人記念だからと転生させてもらった。そこは魔術で人生が決まる世界その中でどうやって生きていくのか
8 88出雲の阿國は銀盤に舞う
氷上の舞踏會とも形容されるアイスダンス。その選手である高校生、名越朋時は重度のあがり癥に苦しんでおり、その克服の願をかけに出雲大社を訪れる。願をかけたその瞬間 雷のような青白い光が近くにいた貓に直撃!動揺する朋時に、體を伸ばしてアクビをすると貓は言った。『ああ、驚いた』。自らを「出雲の阿國」だと言う貓の指導の下、朋時はパートナーの愛花とともに全日本ジュニア選手権の頂點を目指す。 參考文獻 『表情の舞 煌めくアイスダンサーたち』【著】田村明子 新書館 『氷上の光と影 ―知られざるフィギュアスケート』【著】田村明子 新潮文庫 『氷上の美しき戦士たち』【著】田村明子 新書館 『DVDでもっと華麗に! 魅せるフィギュアスケート 上達のコツ50 改訂版』【監】西田美和 メイツ出版株式會社 『フィギュアスケートはじめました。 大人でもはじめていいんだ! 教室・衣裝選びから技のコツまで 別世界に飛び込んだ體験記』【著】佐倉美穂 誠文堂新光社 『フィギュアスケート 美のテクニック』【著】野口美恵 新書館 『表現スポーツのコンディショニング 新體操・フィギュアスケート・バレエ編』【著】有吉與志恵 ベースボール・マガジン社 『バレエ・テクニックのすべて』【著】赤尾雄人 新書館 『トップスケーターのすごさがわかるフィギュアスケート』【著】中野友加里 ポプラ社 『絵でみる江戸の女子図鑑』【著】善養寺ススム 廣済堂出版 『真説 出雲の阿國』【著】早乙女貢 読売新聞 また阿川佐和子氏『出雲の阿國』(中公文庫)に大きな影響を受けておりますことを申し述べておきます。
8 156