《SNS仲間で異世界転移》第5章 2話 火の山に潛むモノ

龍剣達が風車村に來て4日が経った

泉「ボルカさん!次は何をしたらいいですか!」

ボルカ「おお、もう終わったのか。それじゃあ今度は屋の方を手伝ってくれんか」

泉「わかりましたー!」

泉は瓦のとり付けをしている職人のもとへ行った

職人「だいぶ手際良くなってきたじゃねえか、泉」

泉「おじさんたちより若いですからねー。覚えが早いんですよ」

職人「なーに言ってんだ小娘ぇ~。俺だってまだ25だっつーの」

泉「えー!40歳くらいかと思いましたよ!」

職人「歳食いすぎだろ。だから、おじさんじゃなくてお兄さんって呼ぶんだぞ」

そう言って泉に軽くデコピンをして作業を再開した

ボルカ「そろそろ晝か。龍剣、みんなに晝休憩だと伝えてきてくれ」

龍剣「はい」

作業をやめ、晝休憩のため宿の食堂に移した

香奈「お腹ペコペコ~」

壯助「工業系の人って大変だよなー」

ボルカ「隣いいかい?」

龍剣「はい、どうぞ」

晝食を乗せたトレイを置いて、龍剣の隣に座った

ボルカ「5人とも、ネックレスと指は使いこなせそうかい?」

香奈「え?なんで知ってるんですか?」

ボルカ「ジロさんにいろいろと聞いておるわい」

壯助「ジロのおじさんに?」

ボルカ「おお、ワシも昔は騎士団におっての。その時団長を務めていたのがジロさんなんじゃ」

龍剣「そうなんだ」

泉「ボルカさんもランク1のときはこういう仕事してたんですか?」

龍剣「またその質問かよ」

ボルカ「もちろんじゃ。赤子の子守やら庭の草むしりやら…當時はジロさんに文句ばっかり言ってたのお」

龍剣「ほらな?」

泉「ぶー」

ボルカ「心配せんでもそのうちランクアップするわい。このワシでも5まで昇りつめたからの」

香奈「すごい!ランク5って」

ボルカ「だがの、ランク5になれば仕事はかなりハードで常に死と隣り合わせなんじゃ。そしてワシはあの任務でランクが3にダウンした」

壯助「あの…任務?」

ボルカ「4日前、この村にお前達が來たときにワーム火山は200年以上何もなかったと言ったじゃろ?あれは正確には違うんじゃ」

汏稀「と、言いますと?」

ボルカ「火山自は何も無かったんじゃが、問題はそこに住みついた怪なんじゃ。ワシはそいつの討伐依頼をけ、向かったのだが、そいつを目の前にするとビビって逃げ出したんじゃ」

龍剣「その怪はどうなったんですか?」

ボルカ「その時は運よく何も起きずに去って行ったそうじゃ。ただその怪は未だに討伐されてはおらん」

泉「そんなことがあったんだ…」

ボルカ「おおっと、変な空気にしてすまんな」

龍剣「いえ、大丈夫ですよ」

この日も著々と仕事を終え、いつものように宿で夜を過ごした。龍剣達も職人達も、大部屋一つに布団を敷いて寢ているのだ

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