《SNS仲間で異世界転移》第5章 5話 目覚めし火竜

泉・香奈sideー

ピピピピピピ……

目覚まし時計の音が部屋に鳴り響く。図太い職人達はまったく起きる気配がないが、あたしは目を覚ました

泉「んん…龍剣、目覚まし止めて」

……………。

泉「ねえってば、龍剣」

……………。

無視されたと思ったあたしはバッと起き上がり、目覚ましを止めた

泉「もう!何で無視すん……の……?あれ?」

龍剣がいない事に気付いた

泉「トイレかな…」

香奈「どーしたにょ、みにゃみ…?」

香奈が寢ぼけ眼で聞いてきた

この時はまだトイレか洗面所にいると思っていた。しかし、朝食の時間になっても姿を現さないのでさすがに焦った

ボルカ「泉よ、龍剣はどうした?」

泉「それがさっき起きたらもう布団には居なくて…」

香奈「泉、それで焦ってたんだ」

ボルカ「うむ…おかしいのう」

食堂でボルカさんと話していたその時…

ヴガアアアァァァァ!!!!!!

泉・香奈・ボルカ「!?」

何かのび聲があたし達が居る食堂まで鳴り響いた

香奈「な、なに!?」

ボルカ「この聲は…!!」

ー龍剣sideー

時はし戻って數十分前

龍剣「う…うんん……。あれ…ここは…」

朝になり目を覚ました俺は夜の事を思い出した

龍剣「そうだ、さっきあのトカゲと…。あいつはどこに行った?」

トカゲが寢ていた場所を覗くと、そこにはもう居なかった

龍剣「ふぅー。とりあえず助かった」

安心して村に戻ろうとしたが、なぜか後ろに気配をじた

「グルルル…」

龍剣「はは…ま、まさか……な…」

ゆっくりと振り向くとそこには先ほどの巨大トカゲがいた

巨大トカゲ「ヴアァオ!」

龍剣「うわぁ!!」

トカゲは俺をつかみ、持ち上げた。その際に持ち前の鋭利な爪が當たり、両脇腹に切り傷がついてしまった

龍剣「痛ってぇなこの野郎……。それと、離しやがれ!」

パハァン!

俺が銃をトカゲの右眼目掛けてに打っ放した

巨大トカゲ「クギャアアアァァァァ!!!!!!」

これは効いたのか、トカゲは痛みで俺を離し、一時その場で苦しんでいた

龍剣「今のに逃げないと」

脇腹からを流しながら村へ向かって走り出した

泉・香奈・ボルカsideー

ボルカ「この聲…ワーム火山からじゃ」

泉「聲って…?」

ボルカ「大至急騎士団に伝達じゃ!ヤツが……"火竜"が現れた!」

ボルカさんはそう言って、急いで伝書鳩に紙を持たせ飛ばした

泉「えっ!?」

香奈「か、火竜!?」

ボルカ「泉、香奈。村人を避難させるんじゃ。絶対村から出させぬように」

泉「わ、わかりました!」

香奈「はい!」

あたしは香奈と共に村人の避難に、

ボルカさんは自分の家の地下室へと向かった

ボルカ「今度こそ絶やしにしてくれるわい」

そう言って防を著け、大剣を手にとって平原へと出て行った

ー龍剣sideー

龍剣「はぁ…はぁ…くそ、もう追って來やがった」

100メートル後ろには巨大トカゲがいた

ボルカ「龍剣!なぜお前が…」

龍剣「ボルカさん!速く逃げてください!危険な怪がすぐ後ろに…!」

ボルカ「やはりあいつじゃったか…"火竜ドグロス"。龍剣、お前は村に戻って傷の手當てをしてこい。増援が來るまでワシが食い止める。いや、仕留めてやる!」

龍剣「トカゲかと思ってたけど竜だったのか。ってあれ…視界が…」

ボルカ「速く止してこい、死んでしまうぞ」

龍剣「う、うっす」

俺は村に戻って行った

ボルカ「30年振りじゃのう、火竜よ。今回は逃げ出さず、仕留めさせてもらうぞ」

実はボルカが現役の時、逃げ出した怪というのが、この火竜ドグロスだったのだ

そして、30年越しのボルカのリベンジマッチが始まった

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