《SNS仲間で異世界転移》第6章 1話 シリア王國に向かって
翌日、午前7時。龍剣達5人は本部裏の庭園の端っこにある馬小屋で集合していた
モルファス「全員揃っているようだな。俺がこの班の班長を任されたモルファスだ。よろしく」
モルファス。格や戦闘力は平均値で、至って普通の兵士といったところだ。ランクは3
5人「よろしくお願いします!」
全員で會釈と共に挨拶をする
モルファス「なぜ俺がこの任務を指揮する立場に選ばれたかというと、実は今から行くシリア王國の出だからだ。向こうの事はよく知っている」
龍剣「なるほど」
モルファス「じゃあさっそく出発するけど、みんな馬には乗れるよね?」
泉「はい、昨日みっちり練習しました」
汏稀「練習はしたけど…ちょっと不安だなぁ…」
香奈「壯助は大丈夫?」
壯助「大丈夫、俺も練習したから」
香奈「なら心配ないね〜」
モルファス「よし!長旅になるからしっかり気を引き締めていけよ!」
全員「はい!!」
全員馬に乗ってセンテッド境を後にした
モルファス「シリア王國までは丸2日かかる。當然、夜通しで走る訳にもいかないからまずは中間地點のレノール村を目指す。絶対にはぐれるんじゃないぞ」
6人は馬に乗ってひたすら走った。ネールの森、風車村、ワーム火山を通り、そこから先の道は龍剣達にとっては未知の領域だ
龍剣「なんかこの前の事なのにもう懐かしくじるな」
泉「どの場所も思い出深いよね」
火山を過ぎてしばらく行ったところに、
樹海が見えてきた
モルファス「総員止まれ!」
全員モルファスの指示で手綱を引く
モルファス「これより樹海にる。中では常に一列縦隊で走るように。先頭は俺、その後ろに龍剣、泉、壯助、香奈、そして最後尾に汏稀だ」
モルファスに言われた通りの順に隊列し直し、樹海に進した
モルファス「しっかり前のやつを見てろよ!絶対にはぐれるんじゃねえぞ!」
班員に張が走る。車道のような道がちゃんとあるのは好都合だが、朝なのに薄気味悪い明るさ、無駄にでかく広範囲に広がる木々、野生の生きたち。どれも決して心を癒すものではない。そんな樹海を走り続けること20分。泉が何かに気付いた
泉「ねえ、龍剣」
龍剣「どうした?ってか隊列崩すなって」
泉は隊列からしはみ出て龍剣の橫に並んでいた
泉「すぐ戻るから大丈夫。それより今さっき、木の上に誰か居なかった?」
龍剣「え、『誰か』って…?いや、分からなかったけど。てか、こんなとこに人なんて居ないだろ」
泉「そう…だよね…」
すぐに龍剣の後ろに戻り、しばらく走り続ける。4人は前を見ているのだが、泉だけは上にも注目していた
泉「(また居た…。やっぱりそうだ。誰かは知らないけど等間隔に人を配置して、あたし達の位置を監視しているっぽい…)」
考え事をしていると後ろから怒鳴られた
壯助「おい泉!ペースを落とすな!ぶつかっちまう!」
泉「あ、ああ…ごめん」
淡々とそれぞれの馬を乗りこなして樹海を半分以上進んだところで、その場の木の上に隠れていた監視人の下を通った瞬間、奴らはき出した
ピイイイィィィーーーーイ!!!
指笛だろうか。高く響く音を出して合図をしていた
全員「!?」
泉「班長!!気をつけてください!ここには何者かが潛伏しています!!」
モルファス「潛伏?どういうこ…」
説明する暇もなく班員の目に飛び込んで來たのは、正面からものすごい勢いで転がってくる大巖だった
香奈「何よこれー!!!」
モルファス「そ、総員橫に回避!!」
と、言っても馬を一旦止めただけですでに目の前まで巖が接近していた
龍剣「フィールズ、ちょっと背中借りるよ!」
と、今回の旅で世話になる馬(フィールズ)の背中に足を著きジャンプをして雙銃を形態変化した
龍剣「ヒートバズーカ!」
素早く放たれた閃火は大巖を包み、ヒビをれたが割れるまでには至らなかった
龍剣「くっそ、次のヒートバズーカまでのチャージが…」
壯助「全員伏せろー!」
陣形のちょうど中央から壯助が跳び上がり、必殺技『ビッグバンブバンチ』を放った
ズバァン!
壯助の一撃で大巖は木っ端微塵に破壊された
泉「はぁー…死ぬかと思った…」
モルファス「助かったよ壯助、ありがとう」
壯助「うっす」
龍剣「泉が言ってたのは本當だったみたいだな」
汏稀「え?」
香奈「どういう事?」
モルファス「説明してくれ」
泉はさっき見たことを話した
汏稀「お前が見たそいつらは、さっきの巖トラップを功させるために俺達の位置を伝えてたって訳か」
モルファス「そしてこのタイミングで騎士団の俺達を狙うって事は、來週の砂神祭で何かをしでかすから、その邪魔者を排除しようとしたんだろう」
龍剣「ただでさえ樹海に力を奪われてるっていうのに」
モルファス「恐らくそこを狙ったんだと思う。ただ殺るだけならもっと前にできたはずだからな」
香奈「なら班長、早くここから抜けた方がいいかと思うんですけど」
モルファス「香奈の言う通りだ。直ちにこの樹海を抜け出す。決して油斷せず細心の注意を払うように、いいな?」
班員「了解!!」
その後は樹海を抜けるまで何も起きず全員無事だった
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