《SNS仲間で異世界転移》第6章 2話 危機一髪
壯助「よっしゃあ!出口だ!」
薄暗い樹海をひたすら馬で駆けていると、
ようやく前方に眩しいが見えた
モルファス「全員ちゃんと居るか?」
汏稀「大丈夫です!全員居ます」
1番後ろにいる汏稀が確認して伝えた
モルファス「ここを抜けたらレノール村まであとすこ…」
樹海を抜けた瞬間の事だった。暗い場所から急に明るい場所へ出たのでなかなか目が慣れなかったが、全員すぐに狀況を把握した
龍剣「お…おい。何だよ、これ…」
モルファス「ここまでして俺達を潰そうってか…」
泉「は、班長…指示を…」
6人が目にしたのはだだっ広い草原。そしてその草原を覆い隠すほどの敵の軍団。軽く100人は越えているだろう。さらに全員が弓や剣といった武を持っている
モルファス「全員…手綱を握れ」
モルファスは班員にだけ聞こえるような小さな聲で言った
モルファス「樹海へ戻れえぇー!!」
班長の聲で一斉に樹海へ戻る。弓を持っている敵は次々に放ってくるのだが、木々に阻まれモルファス達に當たることはなかった
モルファス「今はとにかく退くぞ!」
龍剣「了解!」
「どこに退くつもりだ?あぁ?」
樹海へ戻ってすぐに先ほど巖トラップを仕掛けてきたやつら20人ほどに道を阻まれた
全員「!?」
そしてしずつ詰め寄られ、草原まで後退してしまった
香奈「絶絶命ってやつ…?」
汏稀「大丈夫か、香奈」
香奈「うん、ありがと汏稀」
モルファス班は自然と敵に囲まれた
龍剣「お前ら誰だ?そんで何がしたい?」
「威勢がいいなガキ。でもまぁお前らはここで死ぬんだから教えてやってもいいだろう。俺達は"ブラッディデーモン"。今回の砂神祭で國王をみんなの見ている前で殺すのが目的さ」
汏稀「だせぇ名前」
壯助「同」
「おい、余計なことを言いすぎだ」
「いいじゃねえか、冥土の土産ってやつよ」
喋っているやつら以外は、今か今かと戦闘を待ちんでいる
モルファス「全員耳を貸せ」
こっそりとモルファスに近寄る
モルファス「まず樹海の出口を塞いでいる奴らからやるぞ。そして道が開いたら樹海へ戻る。一本道なら龍剣のヒートバズーカがかなり効果的になってくる」
龍剣「(このどピンチでよく冷靜に考えれるな…)」
汏稀「なら龍剣が先陣をきってくれ。俺は後ろからくる攻撃を防ぐから」
モルファス「俺も龍剣を手伝うよ」
「お前ら殺れぇ!!」
充分に説明し終えたところで、奴らが一斉にかかってきた。剣や槍を持って走ってくる者、その場から弓を撃つ者、様々だった
モルファス「龍剣!!」
龍剣「はい!!」
馬の聲で作戦が開始された。龍剣がヒートバズーカで出口付近の敵をなぎ払う。取りこぼしたやつはモルファスが剣で斬っていった
壯助「怖ぇ~!」
香奈「私達はとにかく走るのよ!」
壯助「お、おう!」
後方から飛んでくる弓矢は、全て汏稀が雙剣で斬り払う。そうして隊列は樹海へ戻る事に功した
モルファス「まだ油斷するなよお前ら!」
樹海の一本道にったとはいえ、奴らが追ってきている事には変わりない
モルファス「よし、この辺で頼むぞ。龍剣」
龍剣「わかりました」
龍剣だけ馬を降り、他の人はし離れた
龍剣「いくぞチンピラども。火竜戦以來のフルパワーだ!」
堂々と構えたバズーカの中でどんどん閃火が膨れ上がる
「お前ら止まれ!!やつら反撃してくるぞ!!」
龍剣「もう遅いよ」
龍剣がヒートバズーカを放った。放たれた閃火は一本道に群がるブラッディデーモンの連中を1人殘らず倒した。その衝撃は凄まじく、道と並んで立っていた木はほとんど焼きつくされ、道が広くなった
モルファス「よし、このまま全速力で突っ走るぞ!」
龍剣も急いで馬に乗り、皆と一緒に樹海を抜け出した
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