《SNS仲間で異世界転移》第7章 8話 地獄絵図

シュウウウゥゥ……

バッドローグの右腕が赤く染まる

龍剣「さっきのやつか!?」

マルス「いや、さっきは全が熱されたけど今は腕だけだ」

すると、バッドローグは後ろを向いて壁を毆りだした

ドォン!ドォン!ドォン!

壯助「何やってんだ…?」

イオネット団長「まずい!雪崩を起こす気だ!」

そう、団長の言ったとおり、バッドローグは雪崩を起こしたのだ。バッドローグはが頑丈なため、雪崩など訳ないのである

イオネット団長「走れぇ!!」

雪崩がどんどん押し寄せてくる。こっちに來る前に全員急いでその場から離れようとする

だがその時、バッドローグが背後に接近していた事に誰も気が付かなかった

マルス・ジェット「!!!」

バッドローグは1番後ろにいたマルスとジェットを地面に押し倒し、自分は雪崩に巻き込まれないように遠くへ離れた

ゴオオオオオオオ!!!

雪崩のきが止まった。イオネット団長、ドルゼ、バンギック、龍剣、泉、汏稀、香奈、壯助の8人はなんとか回避できたようだ

ドルゼ「マルスとジェットがいないぞ!!」

イオネット団長「なに!?」

バッドローグに邪魔をされたマルスとジェットは、この一面に広がる雪の下敷きになったのだ

香奈「そんな……」

壯助「噓だろ…速く探さないと!」

汏稀「急げ!」

急いで2人を探そうとするが、その前にバッドローグが立ちはだかった

バンギック「おい、ヤツを殺すのが最優先だ」

龍剣「ですけど速く見つけないと2人が!!」

バンギック「速く殺さねえと世界が終わる」

龍剣「くっ……わかりました…」

平気な顔をしているバンギックだが、心は龍剣達と同じで辛いのだ。仲間の死を嘆く暇もないまま目の前の敵と戦わなければならない。そんな狀況でも覚悟を決め、己を捨て、この世界のために勝つ事だけを目指している

バッドローグ「ウオオオォォ!!」

バッドローグは、自分を取り囲む8人にそれぞれ攻撃をしかける

イオネット団長「ハァ!」

ガギン!!

バッドローグの拳を団長がハンマーで弾き、バッドローグはバランスを崩した

龍剣「modeサンドハンマー!」

バゴオオォン!!

龍剣の重い一撃がバッドローグのを捉えた。この攻撃でっていた亀裂から鉄がボロボロと落ち、わになる

ドルゼ「龍剣、下がれ!」

龍剣「はい!」

ドルゼが大剣で鉄のはがれたを切り裂いた

ビシュッ!

バッドローグ「ウガアアアァァ!!!」

ドルゼ「まだまだあぁ!!」

バッドローグに反撃の暇も與えずにドルゼは何度もを斬る。その姿はまるで獣、いや悪魔のようだった

ドルゼ「トドメだ!」

大剣を突き刺そうと振りかぶったが、腕で攻撃されてドルゼが軽く吹っ飛んだ

バッドローグ「ウ、ウ、ウ……」

バッドローグは急に靜かになって下を向いた

香奈「なんだろ…」

そして次の瞬間………

バッドローグ「ウウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォ!!!!!!!!」

バッドローグは始めに見せた咆哮よりも大音量でんだ。皆とっさに耳を塞ぎ、く事ができない

そして數秒後に咆哮が止まった。ふとバッドローグを見ると、が赤く染まっていた

壯助「頭いてぇ……」

イオネット団長「くっ…大丈夫か、皆」

ドルゼ「はい…なんとか」

バンギック「おい…來るぞ…!」

若干ふらついている龍剣達に容赦なくバッドローグは襲いかかってくる

龍剣「modeマシンガン…BBTガトリング…」

弱々しいBBTガトリングは簡単に弾かれ、バッドローグは泉に向けて拳を振るった

泉「modeクリエイショ…」

ネックレスを形態変化させようとするが、完全に間に合わない

泉「(ダメだ、間に合わ…!)」

鉄人のパンチが泉に當たると思ったその瞬間、イオネット団長が泉を突き飛ばした

泉「きゃっ!」

泉はバッドローグの拳をくらわずに済んだ。だがその代わりに……

ドオオォン!!

イオネット団長「がはぁっ!」

イオネット団長が代わりにバッドローグのパンチを喰らった。パワーアップしているバッドローグの拳はイオネット団長の裝備している防砕し、イオネット団長は吐しながら吹っ飛んでいった

ドルゼ「団長ーーー!!!」

遠くで倒れる団長からは止めどなくが溢れ出ている。信じたくはないが、おそらく死んでいるだろう

龍剣「この野郎よくも……!!」

泉「一どれだけの命を奪えば……!!」

汏稀「こんな事をしてて、よくそんなのうのうと……!!」

香奈「もう許さない……!!」

壯助「お前のやった事の重みは……!!」

龍剣達5人は涙を流して怒っている。ドルゼとバンギックも、腹膓はらわたが煮え繰り返っているだろう

殘った7人はバッドローグに総攻撃をする。相手の攻撃をよけては何度も何度も鉄のに怒りと憎しみをぶつけた

龍剣「殺す!殺す!」

龍剣は完全に怒りにを任せている。そして龍剣の指が今までとは違う、赤い輝きを見せた

龍剣「炎神奧義ファイア・シークレット…!」

暴走気味の龍剣に気付き、泉が龍剣の指に手を添えて止めた

龍剣「龍剣落ち著いて!!それを使ったら異力はゼロになって指が壊れるのよ!力が使えなくなったらそれこそ終わりなの!!」

龍剣のやろうとした事。それは一度限りの奧義シークレットだった。森、火山、砂漠、氷山、このそれぞれの力には奧義があって、それをドクの神木様に伝授してもらったのだ。例えば龍剣はまだ使えないが、氷山の力。この奧義、氷神奧義アイス・シークレットがかつて英雄が使った氷結封印なのだ

龍剣「わりぃ…俺、自分を見失ってたわ。ありがとな」

泉「気にしないで。それより集中してあのの傷だけを狙っていくよ!」

龍剣「ああ!」

バッドローグは龍剣達から離れて氷の壁を砕く。そして砕いた氷を次々に投げてきた

泉「私がやる!」

泉は先頭に立ち、アイススピアで防ごうとするが、龍剣が止めた

龍剣「俺に任せてくれ」

龍剣はサンドハンマーで飛んでくる氷を打ち返すと思いきや、なんと吸収した

龍剣「よぉし…!」

龍剣のハンマーは水りながら形を変え、盾にった

龍剣「へっ、氷山の力ゲット!名付けてアイスシールドだ!」

龍剣はアイスシールドで殘りの氷を防いだ

泉「修得するのが遅いよ」

龍剣「すっかり忘れてたんだよ。それより、確かこの盾の力は…」

記憶した地道書の容を思いだす龍剣

龍剣「そうだ!リフレクト!」

バッドローグは氷の巖を5個投げつけて、それに紛れて接近してきた

龍剣「ヘルズ・リフレクト!!」

氷を盾でけ止めると盾に吸収される

龍剣「よおし、吸収功!喰らえ、アイスレーザー!」

がバッドローグに向けて発された

キュイイィン!!ドォン!

ビームのように放たれた閃はとても速く、バッドローグに命中した。だが、吸収したのが氷5個程度なので大した威力はなかった

香奈「吸収したものと同じ攻撃力で跳ね返すんだっけ?」

汏稀「ああ。吸収できないもあるけどな」

バッドローグ「ウウゥ……」

バッドローグは龍剣達の真上にジャンプした

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